【家庭教師ヒットマンREBOON!】あなたがいたから2 (ページ39)

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第79話ページ39

私があなたの前で人を殺めたらあなたはわたしに対してどう思う

そんな質問くると思っていなかった

感情も何もかもをどこかに置いてきたみたいに色のない瞳を画面越しに向けられた綱吉は背中に冷たい汗をつたわせた

いくら万年補欠の綱吉でもこの回答を違えることが彼女に大きな影響を及ぼすことを理解していたからだ

綱吉「え、っと…その、」

何を言えばいいのかわからない。
何が正解で、彼女の求める答えなのか。

しどろもどろになる綱吉。

そんな彼を導くのはただ一人

リボーン「なに迷ってんだ、ダメツナ。おめーの頭で考えったって意味ねぇゾ」

リボーン。
彼はその小さな体で綱吉を蹴り飛ばすと、吹き飛んだ綱吉の上に乗り、愛用するボルサーノのツバを深く沈みこませていう

リボーン「いいか、ツナ。あいつの問いに答えはねぇ。
お前の考えが正解だ。部下を信じろ。」

やけにしっくるくる言葉に綱吉は蹴り上げられた痛みを忘れ、うなずいた。
そして揺れ始めた彼女の瞳に投げかけた

綱吉「本当に、会長がそうしたいって思うなら…、仕方ないと思います。

けど、オレは嫌です。会長が人を殺してなんてほしくない。

…確かにオレはビビりだし、何やってもダメダメだから、純粋に血とかあんまり見たくないのもあるんですけど

会長が人を傷つけてしまったら、会長が傷ついてしまうような気がして...

俺はこの戦いに勝って、みんな傷つかずにまた笑いあっていたい、だから…！」

A「ふふ、あなたはどこまでも面白いのね。

私、そんな善人じゃないのに」

綱吉の言葉を遮断した彼女はうつむいた

その表情は見えない。

A「でもそうね、わかった」

再びあげられた顔はいつもの会長と同じ瞳になっていた