第74話 ページ34
A「狂ってる...?えぇ、そうかもね」
心中を読み取られたレオナルドはさらに警戒を強める。
けれど彼女は相変わらずレオナルドを理解しようとどうしてかしら？と呟いた
そんな狂気的な一面を見て場外の綱吉達は驚きを隠せなかった
A「19○○年11月5日 スペインのサンフェルナンドで娼婦の母から産まれる。
...が捨てられて孤児院で引き取られるも問題行動ばかり。
成績は優秀だけど人を嬲る行為が突出してたのね。
12年前、ヴァリアー幹部のスペルビスクアーロと出会いヴァリアーへの入隊を決める...」
レオナルド「なんで、それを...」
A「ヴァリアー入隊後も持ち前の身体能力の高さとその残虐性から瞬く間に幹部へ昇格...。
これだけ聞くと、あなたの残虐性が目立って相当なサディストだと思うんだけど。
本当は違うでしょう？ふふふ、」
レオナルド「うるさい！」
A「本当に残虐性の高い人物なら無差別的に様々な殺しをする。そう、ベルフェゴールのように。
けどあなたはそうじゃない。
殺傷能力の低い鞭で何度も執拗に嬲ってるし、最後の殺しは結局銃を使用している。」
レオナルド「俺は人を甚振るのが好きなだけだ！」
A「その対象になるのはいつも自分と似た人物ばかり。
そうまでしてターゲットを絞るのは何故かしら？」
A「きっとあなたはこれまでその快感に満たされたことはない。
そして、同じことを繰り返す限りそれは満たされない。
どうして？」
レオナルドの叫びを無視して彼女は語り続ける
そうして一つの結論にたどり着いた
A「だって、あなたは甚振ることに快楽を得るのではなくて、
いたぶられる事に共感する事で快楽を得ているでしょう？」
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作者名：雪乃
作成日時：2018年8月5日 17時
