【家庭教師ヒットマンREBOON!】あなたがいたから2 (ページ4)

今日:14 hit、昨日:0 hit、合計:36,783 hit

第44話ページ4

はやく、と雲雀に急かされてAは彼のバイクの後部座席に跨った

渡されたヘルメットをかぶったのを確認してから雲雀はスロットルを全開にした

住宅街の並盛ではバイク音はよく響いたが彼、彼女にはそんなことどうでもよかった

バイクを走らせて数分で並中の校舎が見えてきたが、その光景は何か違和感を感じた

A「…あの並中の校舎、何か変ね」

雲雀「僕のいない間、頼んだよって言ったと思うんだけれど」

A「あら、並中生の風紀は保ったけれど…外部からの干渉なんて見切れるわけないじゃない」

雲雀「…いいさ、言い訳は後で聞く」

バイクのままで全速力で校舎に駆け込むとやはり校門の外から見ていた光景と異なった、校舎が姿を現した

3階の校舎が見事に爆破されていて、窓ガラスが飛び散っているだけでなく校舎外壁にも黒墨が移っていた

A「あらら…派手にしてくれちゃって

修繕はしっかりしてくれるのかしらね？恭弥」

雲雀「…今、僕は機嫌が悪いんだ」

A「そう。まぁ、私もなんだけど」

声色は上機嫌そのものととれるほど明るいにも関わらず、ヘルメットを外した彼女の顔は死んでいて、目は座っていた

A「さ、いこっか」

背後に迫るレヴィ隊の隊員を視界の端で捉えながら彼女は雲雀に笑いかけた