【家庭教師ヒットマンREBOON!】あなたがいたから2 (ページ15)

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第55話ページ15

A「明日、ですって」

あの後、校舎をあとにしたAは黒曜ランドのクロームの元に訪れていた

とはいえ、クローム、城島、柿本は雲雀とAが居座った校舎とはまた異なる校舎屋上で同じように観戦していたため、明日の対戦がどうであるかを把握しているのは知っている

クロームは小さくうなずいた

クローム「知ってる…」

A「そう」

クロームが強く握りなおした三叉槍を持つ手は少し震えていた

それに気づき、彼女は無理もないか、と考察を落とした

A(…六道骸が憑依できる特異体質であっても、イコール戦闘慣れしているわけでもない。

つい最近まで一般人であったこの子に急に覚悟決めろだなんて難しいわよね)

A「…怖い？」

クローム「ううん、骸様もAもいるから平気」

クロームのそれが彼女なりの小さな意地であり、本心を隠した言葉であっても、その返事を聞いて少なからずAは安堵した

意地もなく不安を述べているだけでは実践で何もできないであろうと考えるからだ。

しかし、この数日骸の依頼でクロームと手合わせしたAの率直な感想では、クロームに戦闘の才があると疑えないものであった。

よって、あと彼女に必要なものは自信そのものであった

A「貴方の努力と、実力は保証する。だから、存分に戦ってね」

ポンッとクロームの肩に手を乗せて彼女はしっかりと目を見て言った

その言葉に励まされたクロームは大きくうなずいた