【第五人格】大切にするから【短編集】 (ページ4)

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○続きページ4

ルカ「へぇ、Aくんが君の事を子供扱い！
分かるなぁ〜、グランツくんは子供っぽいからね〜」
ケラケラと笑う彼を見て僕はムッとした

ルカ「でも、たしか君の方が年上でしょ？
彼女は成人してるかしてないかって言う位の年齢ってどこかで聞いたよ」
…やっぱり彼女の方が年下だった

ルカ「グランツくん、それじゃあ私がアドバイスをあげよーう！」
いきなり立ち上がり両手を広げた彼、多分酔ってる

ルカ「とりあえずグランツくんの方から押すの！押しまくるの！
君が彼女より年上ってことを証明しなきゃ！！君はいつまでも子供で…危険性がない子って思われちゃうよ〜」
ビクター「…えっ、そ、それは…嫌…」
危険性がないって言うのは辛い
僕だって…男なのに。そこら辺にいる狼と同じなのに……

ビクター「ぼ、僕頑張る…！Aさんに振り向いてもらえるように…！」
ルカ「その意気だ〜頑張れ〜…むにゃむにゃ……」
ビクター「あ、ありがとう…ございました。ルカさん…！」
もう既に酔いが回って寝た彼と空っぽのグラスを置いて僕は自室に戻った

そして翌日、また僕はゲームに出ていた
今回、僕は解読係で2台ほど暗号機を回した
…まぁ、試合は引き分けだったけど…

「あっ、ビクターさんお疲れ様！」
また廊下を歩いていると彼女がやってきた
「引き分けだったんだね〜、でもビクターさん暗号機回してくれてナイスな試合だったよ！」
彼女なりのフォローをされまた頭を撫でられかけた

そこで僕はその手を掴んだ
「っえ…び、ビクターさん…？」
そのまま壁際に彼女を追い込んで言わば壁ドンたるものをした
「…ビクターさん〜…も、もしも〜し？」
何も言わない僕に声をかける彼女
その口を塞ぐかのように優しく触れるだけの口付けをした

「…ビクターさん？！」
彼女は顔を真っ赤にして僕の方を見る
そんな彼女を横目に見て僕は優しく抱きしめた

ビクター「…こ、子供扱い…しないで
僕だって…あ、あなたの事が好きな…男なんですから……」
耳元でそっと囁くと彼女は僕の告白に答えるかの如く僕の背中に手を回した

ビクター「そ、それに…ぼ、僕の方が年上…ですっ…！
僕が貴方をリードするんですから…！！」
「あう…ビクターさん…」
そう言い、彼女は僕から無理矢理離れて顔を真っ赤にしたまま去っていった

ビクター「…僕の気持ち伝わったかな…」
そう彼女の背中を見ながら1人、そう呟いた

end
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終わり方微妙なのはもう病気