ライクをラブに変えるには -TN-

37 嫉妬ニカちゃん ページ39

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「行こ。」


それが合図かのように手を引かれて寝室のベッドの上。


後頭部に手を添えて、ゆっくり押し倒してくれる優しさが嬉しい。

ギシッと音を立てて軋むベッド。
2人分の体重を吸い寄せるようにしなる。


チュ、と軽い音を立てて触れ合う唇がだんだん熱を帯びて、長くなっていく。


「っはぁ、」


耐えきれずに息継ぎしたら、すかさず熱い舌が滑り込んでくる。

私の口の中がニカでいっぱいになって、好きが溢れて苦しくて。
ギュッとニカのTシャツの袖を掴んだ。


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「…大丈夫？」


潤んだ唇を離して上から甘く囁かれるから

コクン、と頷いた。



未だにバスタオルを巻いただけだった私の身体は、ニカの手でいとも簡単に露わになる。



「うわ、すげ、キレー…」



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掠れた声で呟いて、首筋、鎖骨、胸、お腹。

たくさんたくさん落としてくれる甘いキス。


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ニカも自分が着ていたTシャツをするりと脱ぐ。
目の前には綺麗な身体。


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ゆっくりと、綺麗な指先を探るようにあてがうから、いちいちビクンっと反応してしまう。


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「ふ、声出していいかんね？」


気持ちいいのをぐっと耐えて、声を出さずに我慢している努力は、ニカに見抜かれていたらしい。

ニカのその言葉でせき止めていた"気持ちいい"が一気に溢れた。


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「んっ、たかし、っ」



「っへ？」


「ぁ…」



思考回路が完全に停止している(いやむしろ妖艶な方向にバグってしまっている)脳が、無意識に私をそうさせた。


たかし、なんて今まで呼んだことなかったのに。


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「なにそれ、ヤバいよ。ちょーヤバい。もっかい！」


指で"1"のポーズを作って、顔の前。

片目をギュって瞑って お願い！の顔してる。



「…たかし」


「ふふ、やべ。俺もっと頑張れるわ。頑張るね？」


「頑張るってなにを…っんぁ！？//」


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「ちょ、無理、それ以上したら、わたし、っ」



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「…ダメ。まだダメ。」


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登り詰めそうになった私を一旦快楽から遠ざけて、

「…限界、いれるよ。」

って呟く。



その瞬間、ニカとひとつになって。


身体中駆け巡る快感。


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「A可愛いっ、」



何度も何度も呼んでくれる私の名前も、


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眉間にしわ寄せて私を感じてくれているその顔も、


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荒い息の中に混ざる掠れた甘い声も。


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やっと、ニカの全部を知れました。


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