ライクをラブに変えるには -TN-

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その日からちょくちょくニカと飲んだりするようになった。


最初は気を遣って聞けなかった連絡先も、なんかあったとき必要だからってニカから聞いてくれたり。



大体お互いの仕事終わりに飲むことが多くて、多い時は週に２回会う。





そんな今日も仕事終わり、ニカから飲むぞってLINEが入ってた。


私の予定は無視かよ！って軽くジャブを入れつつも足取りは軽い。

ニカに会うのが楽しみになってる自分を発見したのはほんの数日前。




ニカから連絡が来ると嬉しいし、テレビでニカを見るとちょっと寂しい。




所詮私は友達止まりなの、わかってはいるけど。





アイドルにこんな気持ち、だめだめ！芽吹き始めている恋心に気付かないふりをしていた。




.




「お待たせーごめんね、ちょっと残業が…あれ？」



見慣れたニカの横にいたのは、あの日以来ぶりのみっくん。


「よ、Aちゃん久しぶり」


「みっくん！」


「Aと飲むって言ったら呼んでないのにミツも付いてきた」


「俺を邪魔者扱いすんなよ！」




じゃれ合う2人を見て幸せ気分。


イケメンとイケメンの戯れって正義だわ…(恍惚)




それでもやっぱりアイドルだからか目立つことを恐れてササッと移動開始。


「俺らにオシャレなとこは似合わねー」


って言ったみっくんに連れられて、大衆居酒屋に足を踏み入れた。


それでも店員さんは顔を見るなり個室に案内してくれるんだから、やっぱり芸能人だね。



「生３つで意義ありの方ー？」


みっくんが一杯目の確認。


有無を言わさず一杯目は生。

ニカと2人で飲むときもいつもそう。



「私カルーアミルクとか飲みたいな〜」

ってわざとらしく言ったら


「ぶはっ無理すんなってA！」


なんてすぐにニカからのツッコミが入る。


でもそのあとですぐ真面目な顔して




「カルーア飲ませる男には気をつけろよ。ああいう甘い酒、気付かないうちにベロベロになっちゃうから。Aそんなに強くないし正直心配。」





そんなこと言われるから調子狂う。ニカってこういうとこ、あるよね。


私のことガキ扱いしてくるけど、急に心配してくれたり。



もれなく運ばれてきたジョッキを私の目の前に置いてくれるみっくん。


「ありがと！じゃあかんぱーい！」


「お前が仕切るな」


「なによ！いいじゃんべつに」


そんな私たちの様子見てたみっくんがケラケラ笑ったあとで、





「マジで、かわいいね」





ね？ってニカに確認してる。

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