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『汗冷える前に皆着替えしちゃってね』
ウース、と返事が返ってきて
私が片付け作業に入ると
｢A｣
聞きなれた声が私の名前を呼んだ
｢…勝利のプレゼントやるって約束したのに、ごめん｣
と夜久君
『充分過ぎるくらい楽しませてもらって
最高のプレゼント貰ったよ』
｢俺達がここに来れたのは、Aのおかげだ
…さっきも言ったけど、俺はこの代で
この4人でバレー部として出会えて本当に良かったと思ってる｣
海君まで、笑って
｢…A、3年間ありがとう
ずっと支えてくれて、本当に感謝してる｣
クロの言葉に慌てて下を向いた
気を緩めたら泣いてしまいそうで
｢いつ泣き虫なクセになーに我慢してんのよ｣
クロが私の頭を撫でる
『だって、私…選手じゃない、
泣きたいのはみんなで』
｢バーカ
その涙はお前が音駒バレー部の一員だから出てきたんでしょーが！｣
泣いていいんだぞ、ってクロの優しい声が
余計に涙腺を緩ませる
｢後は黒尾とごゆっくり｣
からかうような言葉を残して2人の足音が遠ざかる
｢Aチャン、俺たちだけになったし
もう我慢しなくていいんでない？｣
下を向いて必死に隠していた顔を
クロの両手が優しく覆って上を向かされる
｢ふは、ひでー顔｣
『…っ、』
クロの胸板に顔を押し付けると
｢ちょ、待って今汗臭いから！
着替えてから…
せめてシーブリーズさせて!?｣
『ん゛ー』
胸の中で首を振る私に
｢臭くても文句言わないでくださいネ｣
なんて
クロは腕を回して抱き寄せてくれた
『私、音駒好きだった』
｢うん｣
『護りの音駒、カッコよくて大好き
音駒の赤も、大好きなの』
｢…｣
『今日のクロは、世界で1番カッコよかった』
「…言ってくれるじゃないの」
『クロ、大好き』
｢はいはい、ありがとう｣
クロにこんなに近付くのは久しぶりで
寝付けない私を抱き寄せてくれたこの厚い胸板も
クロの匂いも
早い心拍数も、汗も
その全てが愛おしくて
『ねえ、クロ』
｢んー？｣
『私にも、バレーボール教えてくれてありがとう』
｢…お前さぁ｣
『こんな時くらい、自分の為に泣いたら？』
｢…ほんと、ずるい奴｣
クロの目から透明な涙がこぼれ落ちた
『クロ、楽しかったね』
｢…うん、楽しかった｣
音駒高校 春高バレー 3回戦敗退
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りな∞(プロフ) - 黒尾ファンさん» コメントありがとうございます！やっとゴミ捨て場の決戦まで来れました🥰今後の展開も楽しんで頂けるように頑張ります💓 (4月15日 0時) (
レス) id: 2e61ee43e2 (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - もう、どうなっていくのか、想像がつきませんこれからも頑張ってください！！ (4月14日 22時) (レス) @page33 id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - 黒尾ファンさん» コメントありがとうございます！ぜひバグり馴染み達の今後を一緒にお楽しみください🙌 (4月1日 14時) (レス) id: 071d7e6dbd (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - 続き楽しみにしてますこれからどうなっていくのか楽しみです。応援してます (4月1日 0時) (レス) @page23 id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - みおさん» コメントありがとうございます！幼なじみと黒猫の関係も踏まえて今後も楽しんで頂けると嬉しいです💓 (3月23日 18時) (レス) id: a2c38d3b09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2024年3月14日 9時
