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春高出場を決めた翌日
Aから受け取った弁当には秋刀魚が入ってた
「お、好物じゃん
良かったな！黒尾」
「A、昨日体調崩してたんだっけ？
本当は昨日、お祝いで黒尾に焼いてやるつもりだったんだろうな」
(そんなの、俺だって分かってる)
「ただいまー」
いつもの癖でリビングに入ると
真っ暗で誰もいない部屋
“おかえり！クロ”
「……」
机の上には、もう寝ているであろうばあちゃんからのメモ書きに
カレーを温めて食べるようにと指示があった
火をかけながらぼーっとしていると
勝手にため息が漏れる
俺はバレーボールで食っていく訳じゃないし
勉強も疎かには出来ない
(思ってた以上に気ぃ張ってんのかな)
もういいか、と適当に火を止めてよそったカレーは
「…最悪」
温めが足りなかったのか、まだつめくて
(レンチンでいいか)
お皿ごとレンジにぶち込む
「あっつ…」
今度は熱すぎる
“そろそろだと思ってあっためといたよ”
浮かんでは消える彼女の姿
いつも温かいご飯を用意して待ってくれていたA
俺が連絡をせず遅くなった日
彼女はどんな気持ちで、冷たくなった食事を温め直していたのか
離れてから気がついた
・
・
・
「そっか、今日A試験か」
体育館の点検で部活は休み
勉強しようと集まったものの集中などできるはずもなく
「黒尾がソワソワしてるわけだ笑」
「迎えは行かなくていいのか？」
「彼氏でもないのに終わるまで待ってるとかキモチワルイでしょうが!!」
「見送りはセーフなのか？違いはなんだ？」
と海
「…違いなんてないけども
こーゆー大事な局面って1人じゃ心細いだろうし
なんかあった時に困るだろ」
「「……」」
2人は顔を見合せた
「なぁ、なんでAじゃだめなの？｣
海が飲み物を買いに行ってくれている間
頬杖をついた夜久が言う
｢…何で、とは？｣
｢Aって普通に可愛いし
確かにちょっと過激なとこあるけど、お前への愛ゆえにって感じだし
小2からなんだろ？すっげえ一途じゃん｣
｢…あいつの愛情深さには俺も感心してるよ｣
｢尚更何が嫌なんだよ
お前のためにって髪も伸ばして、忙しいお前の生活スタイル理解して、応援してくれて
見返りも求めずこんな尽くしてくれる
あいつ以上にお前のこと好きになってくれる奴なんていないんじゃねーか？｣
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りな∞(プロフ) - 黒尾ファンさん» コメントありがとうございます！やっとゴミ捨て場の決戦まで来れました🥰今後の展開も楽しんで頂けるように頑張ります💓 (4月15日 0時) (
レス) id: 2e61ee43e2 (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - もう、どうなっていくのか、想像がつきませんこれからも頑張ってください！！ (4月14日 22時) (レス) @page33 id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - 黒尾ファンさん» コメントありがとうございます！ぜひバグり馴染み達の今後を一緒にお楽しみください🙌 (4月1日 14時) (レス) id: 071d7e6dbd (このIDを非表示/違反報告)
黒尾ファン - 続き楽しみにしてますこれからどうなっていくのか楽しみです。応援してます (4月1日 0時) (レス) @page23 id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - みおさん» コメントありがとうございます！幼なじみと黒猫の関係も踏まえて今後も楽しんで頂けると嬉しいです💓 (3月23日 18時) (レス) id: a2c38d3b09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2024年3月14日 9時
