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「初日、やってみてどうやった？
なかなかクセの強い連中やろ」
スクイズを片付けていると、隣の水道でタオルを濡らしていた尾白アランさんが声をかけてくれた
私の入部に巻き込み事故とは言え関わってしまっているからか
部活中も気にかけてくれる優しい人だ
『全てにおいて勉強不足な状態なので、早く慣れられるように頑張ります』
流し終えたスクイズボトルを持って立ち上がると
「侑たちー…あー、そっくりな双子やけど
あいつら、気が強くて扱いにくいとこもあるけど
根は悪い奴らちゃうから__」
許したってくれる？
彼の言葉に私は首を傾げた
『許すって何をですか？』
「え？いや、結構どキツこと言うてたから…」
『今まで上手く回っていた環境の中に、ぽっとでの他人が来たら居心地が悪いのは分かりますし
現に今の私は皆さんの役に立ててないので歓迎されないのは当然だと思ってます』
先輩は呆気に取られた顔で私を見ていた
『何か変なこと言いました？』
「いや、女の子やのに強靭なメンタル持ってるなぁって」
ケラケラと笑って
「女版北みたいやな」
『…尾白さんから見て、北さんはどういう人なんですか？』
「尾白さんて…
俺の事苗字で呼ぶやつあんまおらんからアランでええよ」
頬をポリポリとかきながら
「俺から見た北…
って言うよりは、誰もが思ってることやと思うけど
まあ、機械みたいな奴やな」
私も初めて見た時思ったっけ
AIみたいって
「ていうか、自分北と知り合いやったん？
声掛けてきた時もそうやけど、ずっと北の方見とったよな？」
『知り合いというか』
北さんは、たった一日のあんな一瞬の出来事なんて覚えてないだろう
『…1度お世話になったことがあるだけです』
「ほーん？」
アランさんが次の言葉を発する前に
「アランくーーーん！ちょ、見てー！」
元気いっぱいの双子の声に、アランさんは呆れながら体育館へ戻る
一通りの片付けを終えた私の前に立っていたのは
背の高い、宮 侑
「中から取り込んでくのがお得意なようで〜
まずは北さん、お次はアラン君
権力者狙いなん見え見えやなぁ」
『？2人は権力者なんですか？』
「見え透いた嘘つくなや」
またチッと大きな舌打ちを響かせる
さっきまでみんなとニコニコしてたのに、余程私が気に入らないらしい
「壊すなや
俺らの大事な場所」
『え？』
「絶対、女子マネなんて認めへんからな」
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りな∞(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます！これからも心を揺らすお話をお届け出来るように頑張ります！楽しんでいただけると嬉しいです🥺 (10月29日 20時) (
レス) @page45 id: 6423446c77 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 心がギュッとなってとても動かされました！！続きがとても気になります🥹 (10月29日 14時) (レス) id: 9f951b305f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2023年10月9日 4時
