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たこ焼き、焼きそば、じゃがバター

どうせ双子が戻ってくるのは遅いから、と定番をいくつか揃えて私たちは大人しくレジャーシートで待機

「A、たこ焼き何個いく?」

「1つ、2つ貰えれば充分」

「3人で2パック買ったんだから4つは食えるよ」

『2人が食べなよ』

「俺たち治みたいに大食いじゃないし」

「遊びに来てまで優先せんでええねんから!」

『じゃあ、4つ貰おうかな』

2人も頷いて他のものもわけっこ


「普段休みの日、Aって何してるん?」

『掃除とか、普段やれてない家事一気にやったり』

「…主婦かなんかなん?
一人暮らしちゃうよな?」

『お父さんと2人だけど、お父さん仕事忙しくてほとんど家あけてるから家事は私が』

「はぁ…。しっかりしとんな」

「つーか休みの日に掃除って」

「北さんやな」

『北さんって休みの日掃除してるの?』

「「知らない」」


他愛のない話をしながら、時間を確認する

薄暗くなってきて花火はもうすぐだ

『2人花火までに来るかな』

「さすがに来るとは思うけど…」

銀は呆れ顔でスマホで連絡を取り出した

双子のどちらかにメッセージしているのだろう

『ちょっと意外だったんだよね』

「何が?」

『宮…、侑君がくるの』

2人がまじまじと私の顔を見る

『正直、好かれてないのは分かってるし

倫から声掛けてもらった時も、私がいたら侑君が嫌がるかなって

それで、彼が参加出来ないのは違うし
最初は断ろうと思ってたの』

「…」

『だから、倫から私がいるって分かった上で侑が来るって聞いた時…

嬉しかったんだ』

せっかくなら、花火皆で一緒に見たかったんだけどな



「はぁー、やっとみつけた」

花火の3分前

「ギリ間に合ったわ」

案の定大量にフードと

金魚、スーパーボール、狐の仮面などを抱えた双子が笑っていた


「遅いわお前ら!どんだけ連絡したと思ってんねん!」

「間に合わせたやんけ!」

言い合う銀と侑をよそに

「A、ここ座りたいからつめて」

『え?あ、うん』

端に座っていた私の隣にのそのそやってくる治

『みんなと座らなくていいの?』

「これ、俺が買ってきたんやもん
取られたないし

安全地帯」

私の隣に腰を降ろした治がニッコリと笑った

「A、どれがええ?」

『え?』

「どうせ角名とか面倒くさがって奥の方まで行かんかな、と思って手前側にない屋台のやつ買うてきたつもりなんやけど」

ご飯系だけでなく、ベビーカステラや綿菓子

それからラムネ

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りな∞(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます!これからも心を揺らすお話をお届け出来るように頑張ります!楽しんでいただけると嬉しいです🥺 (10月29日 20時) (レス) @page45 id: 6423446c77 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 心がギュッとなってとても動かされました!!続きがとても気になります🥹 (10月29日 14時) (レス) id: 9f951b305f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りな∞ | 作成日時:2023年10月9日 4時

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