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ページ12

双子がボケて、アランさんが突っ込む

この構図にも慣れた頃

「あれ?俺のもエーボーやわ」

宮治も手元のボールをバウンドさせながら言う

「そらそうやろな。
ここにあるボール全部、空気ぴったし測ってあるんやから」

「え?北さんそんなことまでやってくれはったんですか!?」

「言うてくれたら俺らも一緒に…」

「やったんは俺やなくて南な」

「「え、」」

「ボール全部?1人で?」

双子と並んでいた角名倫太郎が顔をひきつらせた

『え、あ、うん』

「冗談でしょ、何時に来たの」

『5時半』

「バカなんじゃないの」

『…関西人はバカって言わないんじゃ…?』

「言う人は言うよ
それと、俺出身ここじゃないから」

『なるほど』

「待て待てー!
おい角名ぁぁぁ!何仲良うお話しとんねん」

「別に仲良くお話はしてないけど」

あぁ、また宮侑の殺人睨みが炸裂している

宮兄弟は、顔こそそっくりだけど

しゃあしゃあとキレ散らかす侑に対し

表情には嫌悪感を出しているけど、基本余計な絡みはしてこない治

2人で騒いでるイメージはあるけど

兄弟で比較すると、治の方が落ち着いてるように感じる



「2日目やからってカッコつけてると毎日継続するんが大変やし

後々自分の首絞めることになるんちゃうか心配やわ〜」

『空気圧測るのは毎日じゃなくていいって言われてるのでこまめに確認するようにします。

お気遣いどうも』

猫なで声で言った宮侑が小さく舌打ちをした


「随分まぁ目つけられちゃって」

『楽しそうに言うね』

「そこそこに面白いよ
クラスでも騒ぎにならないといいね」

ニヤリと笑う角名倫太郎と

宮侑

そして、私は3人とも同じクラス


さらに言えば
南と宮で出席番号前後な私たち



「なんっっっで部活以外でもお前の面拝まなあかんねん」

『私の方が番号が早いから仕方ないと思います』

「そういうことちゃうわ!
なんで同じクラスなんやって言うとんねん!」

そんなのクラス分けした学校の上の人に聞いてくれよ…


私は答える気をなくて、後ろで文句を垂れる彼の方を振り向かないようにした


「チームメイト面して話しかけてくんなよ」

『わかりました』

「その敬語はいちいち煽ってんのか?」

『タメ口で話す方が馴れ馴れしいかと思って』

「癪に障るからヤメロ
そっちの方が腹立つねん」

『ごめん、気をつける』

「…なんなん、ほんま」

クソ、と頭を掻きむしる宮侑を角名は楽しそうに見ながら
ケータイを構えていた

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りな∞(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございます!これからも心を揺らすお話をお届け出来るように頑張ります!楽しんでいただけると嬉しいです🥺 (10月29日 20時) (レス) @page45 id: 6423446c77 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 心がギュッとなってとても動かされました!!続きがとても気になります🥹 (10月29日 14時) (レス) id: 9f951b305f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りな∞ | 作成日時:2023年10月9日 4時

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