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隠れ穴に戻るとおばさんは切り替えたように
いつも通り夕飯の支度を始めた
『手伝います』
おじさんとおばさんはああ言ってくれけど、本当にそれでいいのか
私の頭の中はお金のことでいっぱいだった
ニコッと笑いながらお礼を言ってくれたおばさんの指示通り
お皿に盛りつけをしながら
『おばさん、やっぱり私…』
と話を切り出す
父は私に
世の中はお金が全てで
お金が無ければ幸せにはなれないと教育した
だから勉強をして、給料のいい就職先を見つけることが幸せになる方法だと
(本当に、そうなの？)
「ほら、アーサー！Aが怖がっているじゃないですか！
大の大人が子供の前で取っ組み合いをするなんて」
おばさんが大きな声で言うと、ソファで新聞を読んでいたおじさんまで
「あぁ。すまなかったね、A」
と申し訳なさそうに謝る
『いや、その…』
「お手伝い、助かるわ。
あなたは本当に優しい子ね」
おばさんは優しく微笑む
きっと言いたいことを分かっていて
言わせてくれない、
それも優しさで。
夕食の後、ロンがお風呂に入っている時間
買ってきた荷物を整理しながらハリーは
「Aの気持ち、分かるよ」
と言った
「僕は金庫に父さん達が残してくれた貯金が沢山あるんだ。
でもきっとおばさん達は受け取らない」
『ねぇ、ハリー』
この心のもやもやを
ハリーなら分かってくれる気がした
『人は、お金がないと幸せになれないと思う？』
ハリーは私の目をじっと見つめ返した
『お金があれば、幸せだと思う？』
「どうだろうね」
私の期待とは裏腹にハリーは答えをくれなかった
「それはAが1番分かってるんじゃない？」
『…ハリー、本当に同い年？』
「1つ言えることは、僕にはウィーズリー家のみんなは幸せに見えるし
この中にいると、僕も幸せだ」
ハリーはそう言うと揃えた教科書をリストと照らし合わせながら
「これで全部だよね？」
と話題を逸らした
ロンが上がり、「A、どうぞ！」と言われてお風呂に向かう途中
「A！聞いて！」
ジニーがぴょんぴょんと跳ねながら私の耳元で囁いた
「ロックハートの教科書、ハリーがくれたのよ！
自分は別で買うからって」
嬉しそうに頬を染めるジニーに
『良かったね、ジニー』
と言うと彼女は嬉しそうに頷いた
お風呂を上がって双子の部屋に入ると
「お、A出たのか」
「ちょっと待っててくれるか？今、いいとこでさ」
と2人は一瞬顔をあげてまた作業に戻った
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りな∞(プロフ) - さらさん» さらさん。いつもコメントありがとうございます！兄世代みんな最高過ぎますよね💓これからも楽しんで頂けるように頑張ります！ (8月31日 12時) (
レス) @page50 id: da157005cc (このIDを非表示/違反報告)
さら - いつも更新ありがとうございます！！セドリックとの絡みも書いてくれてありがとうございます！！もう優しいし格好いい！！双子も大好きだけど、セドリックも推しかも(笑)いつもドキドキしながら読んでます！！ (8月30日 23時) (レス) @page48 id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - ぱるさん» コメントありがとうございます！きゃ🫣鋭い考察です笑今後もぜひ見守ってください♡ (8月25日 0時) (レス) id: a5a8999fe4 (このIDを非表示/違反報告)
ぱる - ジョージは恋愛的に夢主ちゃん好きなのかなって思ってたんですけど、フレッドはどう思ってるのか、、、夢主はフレッドにいくんですかね？ドキドキです! (8月24日 22時) (レス) @page21 id: b5e7e99af7 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - あいかさん» アーサーさんの趣味かもしれないし、魔素かなんかで動くのかも…。魔法界の不思議って事でご想像にお任せします🥹💭 (8月24日 21時) (レス) id: a5a8999fe4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2023年8月21日 2時
