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一目で分かる
色白にホワイトブロンドの長い髪
そして人を見下すような、冷たい瞳
ドラコのお父さんだ
おじさんが素っ気なく挨拶をすると
彼の父、ルシウス・マルフォイは
「お役所はお忙しいらしいですな
当然残業代は払って貰っているのでしょうな？」
と嫌味ったらしく言いながらジニーの大鍋に突っ込まれていた教科書を手に取った
使い古した【変身術入門】の本を引っ張り出して来て
「どうもそうではないらしい」
とおじさんを見ると
「役所が満足に給料を払わないのではわざわざ魔法使いの面汚しになる甲斐がない」
と続けた
私はこういう大人をよく知っている
言っている言葉は分からなくても
表情や声のトーン、言葉の選び方
そんな社会の汚さを教えてくれたのは父で
「魔法使いの面汚しがどういう意味か私たちは意見が違うようだが」
言い返したおじさんに
「さようですな」
と静かに言ったルシウスはジロリと私とハーマイオニーを見て
「こんな連中と付き合ってるようでは君の家族はもう落ちる所まで落ちた」
と冷たく言い放った
その言葉に掴みかかったおじさん
「やっちまえ！パパ」
双子が声をあげた
「やめんかい」
現れたハグリッドが、2人引き離すと
服を直したルシウスが口を開いたが、私の耳に届くことはなかった
『…ジョージ？』
「聞かなくていい。あんな言葉」
私の耳を覆ったのはジョージで
ドラコを連れて去っていくマルフォイ親子を睨みつけるフレッドと
呆然としているグレンジャー夫妻、悔しそうな顔を浮かべるハーマイオニーを見て
察することは簡単だった
『ジョージは優しいね、』
「…A、泣きそうな顔してたから、」
そういうジョージだって眉を下げて悲しそうな顔をしている
チクチクと棘が刺さったような胸の痛み
この正体は分からず
気まずい空気のまま買い物を終えて解散になった
「また新学期にね、A」
『うん、また』
「あんな奴らの言うこと気にしちゃダメよ。私達の方が出来るからって嫉妬してるのよ」
『…うん』
そういうハーマイオニーが
本当は強がりだってことくらい、私にも分かっている
元気に手を振った後、合流した彼女を両親は優しく抱きしめ、両手を繋ぎながら帰っていく
あ、また
胸がチクってする
「A？行かないのかい？」
ロンの声に慌てて返事をすると
双子がそれぞれ私の手を繋いだ
「帰ろうぜ、A」
2人の温かくて優しい手に
なんだか泣きたくなった
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りな∞(プロフ) - さらさん» さらさん。いつもコメントありがとうございます！兄世代みんな最高過ぎますよね💓これからも楽しんで頂けるように頑張ります！ (8月31日 12時) (
レス) @page50 id: da157005cc (このIDを非表示/違反報告)
さら - いつも更新ありがとうございます！！セドリックとの絡みも書いてくれてありがとうございます！！もう優しいし格好いい！！双子も大好きだけど、セドリックも推しかも(笑)いつもドキドキしながら読んでます！！ (8月30日 23時) (レス) @page48 id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - ぱるさん» コメントありがとうございます！きゃ🫣鋭い考察です笑今後もぜひ見守ってください♡ (8月25日 0時) (レス) id: a5a8999fe4 (このIDを非表示/違反報告)
ぱる - ジョージは恋愛的に夢主ちゃん好きなのかなって思ってたんですけど、フレッドはどう思ってるのか、、、夢主はフレッドにいくんですかね？ドキドキです! (8月24日 22時) (レス) @page21 id: b5e7e99af7 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - あいかさん» アーサーさんの趣味かもしれないし、魔素かなんかで動くのかも…。魔法界の不思議って事でご想像にお任せします🥹💭 (8月24日 21時) (レス) id: a5a8999fe4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2023年8月21日 2時
