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「俺らがぶつかっちまったやつ」
いつの間にか隣に居たフレッドも言う
『1年後にこうして一緒に手を繋ぐことになるなんてあの時は思いもしなかった』
「うん、そうだな」
「あの日Aを転ばせた俺たちが、今度は転ばないように手を引いてるんだから」
2人が笑った
『私、あの日の事は今でもよく覚えてるの』
ちょうど、この棚の前だよと言えば2人はゆっくり棚を見上げた
『何もかも初めてで、気張ってた私の前に現れた、台風みたいな男の子』
目を閉じてあの日のことを思い出す
『明るくて自由で…
燃えるようなその赤髪が忘れられなかったの』
「…」
目を開くと2人は黙って私を見つめていた
『あの日から、ずっと探してた』
あの家で新学期を待つ間、いつも頭の中から離れなかった
『2人にまた会えないかなって』
「…それほんと？」
『こんなこと言ったら引かれちゃうかな、』
「引くもんか」
『だから、駅のホームで2人を見つけた時…運命だと思ったの。
大袈裟かもしれないけど、本当に』
「…うん」
『だからおばさん達に声をかけたのは偶然じゃないの。
私はずっと2人のこと探してたから』
この書店で初めて双子をみたあの日の私に伝えたい
『私の直感は間違ってなかった。
2人こそが私を幸運に導いてくれる運命の人だったもの』
「A、」
ジョージが繋いでいる手に力を込めた
「俺も、君との出会いを運命だって思ってる」
フレッドより少し垂れた穏やかなジョージの目の中に
メラメラとした炎がみえる
フレッドが口を開きかけた所で
「もしやハリー・ポッターでは？」
大きな声がして
「なんだ？」
フレッドが覗くと、ハリーがロックハートと共に真ん中に立たされ写真を撮られている所だった
「すごいな、ハリーの奴」
双子は驚いた顔をしていたけど
『…なんだか見世物みたいで気分良くないわ』
「「だな」」
私の言葉に2人が慌てて頷いた
ハリーの顔は引きつっていて、見ているのも嫌になった
ロックハートは大袈裟に闇の魔術に対する防衛術の担当教授職を引き受けたことを暴露した
『私、あの人苦手』
「俺らも！」
「そうだよ、な！A」
急な食いつきに少し引きながら私は首を縦に振った
『あの人が先生か…』
自分の著書を全て指定してくるなんて…
先生は彼のファンの魔女に違いないと言っていたフレッドの予測は外れたみたい
「Aはあいつにハマらないでくれよ、」
2人が切実そうに言うので
『大丈夫だよ』
と笑った
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りな∞(プロフ) - さらさん» さらさん。いつもコメントありがとうございます！兄世代みんな最高過ぎますよね💓これからも楽しんで頂けるように頑張ります！ (8月31日 12時) (
レス) @page50 id: da157005cc (このIDを非表示/違反報告)
さら - いつも更新ありがとうございます！！セドリックとの絡みも書いてくれてありがとうございます！！もう優しいし格好いい！！双子も大好きだけど、セドリックも推しかも(笑)いつもドキドキしながら読んでます！！ (8月30日 23時) (レス) @page48 id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - ぱるさん» コメントありがとうございます！きゃ🫣鋭い考察です笑今後もぜひ見守ってください♡ (8月25日 0時) (レス) id: a5a8999fe4 (このIDを非表示/違反報告)
ぱる - ジョージは恋愛的に夢主ちゃん好きなのかなって思ってたんですけど、フレッドはどう思ってるのか、、、夢主はフレッドにいくんですかね？ドキドキです! (8月24日 22時) (レス) @page21 id: b5e7e99af7 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - あいかさん» アーサーさんの趣味かもしれないし、魔素かなんかで動くのかも…。魔法界の不思議って事でご想像にお任せします🥹💭 (8月24日 21時) (レス) id: a5a8999fe4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2023年8月21日 2時
