ー ページ44
アス「あなた、手紙が届いてるわよ
差出人は書いてないみたいだけど」
心当たりのない手紙を受け取る
ふと鼻を掠めるのは
懐かしい、春の匂い
寒い冬が終わり雪が溶ける頃に
舞い降りた、物語のエンディングの知らせ
ついに
長い、長い物語が幕を閉じる
アス「なんだかいい匂いがしたわ
優しい香り」
ド「ミモザ
……春の花だ」
【結婚式招待状】
ハリー・ポッター
A・ディゴリー
それは魔法界の誰もが望んだ
史上最高の知らせで
始まりの終わり
いつか、君を幸せに出来ると
その相手は僕だと
信じていたあの頃
嘘つきで、弱虫で、臆病な僕を
口先ばかりの未熟な子供の
なんの効力もない、口約束を
君は、信じ続けた
「迎えに行くよ」
『いつ？』
「そうだな……」
【
魔法は解けた
いつだってプリンセスが目を覚ますのは王子様のキスで
ヴィランにスポットライトが当たることはない
何度も何度も切り捨てたはずだった
君を忘れたはずだった
それなのに
どうして君は
『ドラコ』
僕に手を伸ばし続けるんだ
闇にのまれ、
もう君の世界に戻ることなんて出来ないのに
君があの頃のまま
変わらない声で
変わらない愛で
僕の名前を呼ぶから
君だけが僕の光だった
例え世界がどうなろうとも
君さえ生きていればそれで良かった
闇の帝王に支配されて漸く気づいた
自分ごときが彼女を守ろうだなんて
なんと愚かだったのか
表情豊かに凛としている姿が好きだった
素直で優しくて、みんなに好かれる君が
僕だけに向ける愛情が心地よかった
手放さなければいけないと分かっていたのに
『突き放すなら優しくしないで』
何度突き放しても君は
自分も連れて行ってと泣いた
僕は、どこで間違えたんだろう
もし僕が、デスイーターにならなければ
もし僕が、ポッターと憎み合わず、友達になっていたなら
もし僕が、スリザリンではなくグリフィンドールになっていたなら
もし、僕がマルフォイ家に生まれていなければ
いま、僕は
君の隣に居ることが出来ただろうか
“私はあなたと友達になりたい”
“ガッカリだわ”
“大好きよ、ドラコ”
・・・
アス「大丈夫？うなされていたようだけど…
嫌な夢でも見たの？」
ド「…懐かしい、夢を見た」
僕は、結ばれるはずのないエンドをずっと探していた
▷▶ Draco side story
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 803人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マニ。(プロフ) - りな∞さん» はい！あのですがりなさん、りなさんが送ったボード返事なのですが空欄でして、絵文字なしだと空欄じゃない可能性があるのでもう一回ボード返事書いてください！待ってます、りなさん。 (1月27日 18時) (
レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - マニ。さん» 見れました！ありがとうございます😌 (1月24日 11時) (レス) id: f85f1d83e7 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - りな∞さん» えっとボードというのはプロフを押すとボードというのが出てくるのでりなさんのボードに返事送りましたので返事待ってます。 (1月23日 16時) (レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - マニ。さん» コメントありがとうございます！すみませんボード…？とか使い方が分かっていなくて🥲 (1月23日 13時) (レス) id: f85f1d83e7 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - りな∞さん» ✉️。こんにちは、とても面白いです！もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？これからも更新応援してます！💖 (1月22日 7時) (レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りな∞
| 作成日時：2023年8月13日 19時
