・ ページ28
ダ｢リリー・ポッターは自らが犠牲になることでその愛で呪いを跳ね返した…
その時、ヴォルデモートの魂の一部が
唯一の生ける命に移った
ハリーじゃよ｣
繋いでいる手がビクリと跳ねた
私は、ハリーの顔を見ることが出来なくて
だからハリーは蛇語を喋ることが出来
ヴォルデモートの心を読むことが出来た
彼の中で、あの人の魂の一部が生きていたから
ス｢では時が来たら…
あの子は死すべきだと？｣
ダ｢そうじゃ。
死なねばならん｣
ス｢死すべき時が来たら死ねるように生かしておいた…？
殺される豚のように育てたと…？｣
救うことの出来なかった愛する人
そして今度こそ守り抜こうとしたハリーが
死ななけければいけない運命にあったなんて
いったい、スネイプはどんな気持ちで…
彼が杖を振り、飛び出したのは
ハ｢…母さんの、パトローナスだ｣
リリーと同じ雌鹿
ダ｢…今でも彼女を？｣
ス｢…
・
・
・
篩の記憶が終わったあとも
私たちは動けずにいて
手が震えてしまうのが、ハリーに伝わらないように
(止まれ…、止まれ、止まれ、止まれ)
固まっていた私の横でハリーは呟いた
ハ｢ようやく、全部繋がった｣
『…ハリー』
ハ｢僕は、本当のことが知りたかった…
憶測では悪いことばかり考えてしまうから｣
ハリーが、
ハ｢だけど、本当は分かってたんだ
…君もそうだろう？｣
遠くへ行ってしまう
『ハリー、やだ…
きっと、なにか別の方法があるはずよ
だから…、だからっ』
ハ｢これしか方法はない
そうじゃなければダンブルドアやスネイプがとっくに見つけてた｣
どうしてこんな時でさえ
あなたの瞳は、揺るぎなく燃えているのか
ハ｢終わらせよう、この戦いを｣
ハリーに生きていて欲しい
なにか他の方法があるかもしれない、なんて
綺麗事を述べるには
あまりにも多くの犠牲を払いすぎていた
ハ｢一つだけ思ったことがあるんだ｣
私の頬に触れて、優しく笑うハリーは
ハ｢スネイプと母さんを見た時、誰かに似てるって…
君とマルフォイだ｣
『…』
ハ｢マルフォイは君を想い続けていた
スネイプが、母さんを愛していたように、
きっとあいつは今も…暗闇の中で、君を愛し…
君の助けを、待ってる｣
涙が頬を伝う
ハ｢スネイプは、自分と…マルフォイを重ねてたんじゃないかな
だからアイツを見捨てきれなかった｣
ヴィランにはヴィランの正義がある
ハ｢スネイプの正義は、母さんの為だけにあった｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 803人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マニ。(プロフ) - りな∞さん» はい！あのですがりなさん、りなさんが送ったボード返事なのですが空欄でして、絵文字なしだと空欄じゃない可能性があるのでもう一回ボード返事書いてください！待ってます、りなさん。 (1月27日 18時) (
レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - マニ。さん» 見れました！ありがとうございます😌 (1月24日 11時) (レス) id: f85f1d83e7 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - りな∞さん» えっとボードというのはプロフを押すとボードというのが出てくるのでりなさんのボードに返事送りましたので返事待ってます。 (1月23日 16時) (レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - マニ。さん» コメントありがとうございます！すみませんボード…？とか使い方が分かっていなくて🥲 (1月23日 13時) (レス) id: f85f1d83e7 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - りな∞さん» ✉️。こんにちは、とても面白いです！もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？これからも更新応援してます！💖 (1月22日 7時) (レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りな∞
| 作成日時：2023年8月13日 19時
