・ ページ6
「あ、君あの時の」
「A、知り合いなの？」
ロンが目を丸くする
「ダイアゴン横丁でぶつかっちまったんだよ」
「ごめんな、あの日大丈夫だったか？」
2人のそっくりな顔が私の顔を覗き込む
慌ててこくこくと頷けば
「双子なんだ！こっちがフレッド、こっちがジョー…」
「弟よ、こんだけ毎日過ごしててどうして未だに区別がつかないんだ」
「俺がフレッドだよ」
「あれ？ごめん」
ええと、とロンが仕切り直そうとする
『…え？あなたジョージじゃないの？』
「え？」
ロンが目をぱちくりさせて
双子の方を見ても、2人も目を見開いている
(間違えた…？)
顔から血の気が引いて
『あの、ごめんなさ…』
「何で分かったんだ!?」
フレッドがぐいっと顔を近づける
「俺たち、家族でも区別つかないのに
未だにママだって間違えるんだぜ」
とジョージも楽しそうに声を上げる
『この前、自己紹介してもらったから…』
2人はまた驚いた顔をしながら
「あの1回だけで分かるか？」
「俺の方が男前だからだよ」
「何言ってんだ、同じ顔のくせに」
と小競り合いを始める
「喧嘩するなら出てってよ！2人とも困ってるじゃないか！」
「ああ、そうだ！名前聞いてなかったな」
『A・フォルトゥナ、です』
「へえ、いい名前だな！」
次にハリーの顔を見た2人に、ハリーが挨拶をすると
2人は
「「ハリー・ポッター!?」」
と先程のロンと全く同じ反応をした
どうやらハリーは魔法界で有名な少年だったようで、クィディッチ同様ロンからハリーの偉大な歴史についてたっぷりと聞かされたばかりだ
こりゃ大変だ！とバタバタとコンパートメントを出ていく2人
「何しに来たんだよ」
とロンは不機嫌そうに腕を組んでいたが
車内販売でハリーが大量に買ったお菓子を開けると直ぐにご機嫌になって
百味ビーンズや蛙チョコについても教えてくれた
ロンはジョージは鼻くそ味にあたったことがあるんだ、なんて話しながらハリーが買い占めたお菓子を口に運び続ける
お母さんが持たせてくれたというサンドウィッチはそのまま
「君も好きなのとっていいよ」
ハリーの言葉に微笑み返して
『ロン、サンドウィッチ食べないの？』
と聞けば
「そんなのよりこっちの方がいいよ！」
ママったら僕がコンビーフは嫌いだと言ってるのにいつも忘れるんだ、とロンはお菓子に夢中だ
『…じゃあ私そのサンドウィッチが欲しい』
と言えばロンはこれでいいの？と不思議そうに渡してくれた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 276人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りな∞(プロフ) - シェリーさん» コメントありがとうございます！シリーズ6まで更新中ですのでこれからもお楽しみ頂ければと思います😂💓 (1月30日 22時) (
レス) id: f85f1d83e7 (このIDを非表示/違反報告)
シェリー - 休憩中にちょっと読もうと思ったら、面白くて止まらなくなってしまいましたw次の更新楽しみに待ってます！ (1月30日 17時) (レス) id: 9ebb6b11e7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りな∞
| 作成日時：2023年8月2日 1時
