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「A、力持ちなんだね」
重いだろうから積んであげようと思ったんだけど、とハリー
出張の多い父の仕事上、重かろうが、どんな理由があろうが自分でなんとかしなければいけない環境にいた私にとって
ハリーの言葉はまるで神様のように感じられた
『ハリー、優しいんだね…
ありがとう』
特急に乗り込んで、空いているコンパートメントに2人で座る
『良かった、ハリーと友達になれて』
ほっと息を撫で下ろすと、ハリーは不思議そうな顔をする
『…私、人見知りだからハリーがいなかったら今この列車に乗れてもないと思う…』
「人見知りには見えなかったけど
僕とは話せてるじゃない」
『ハリーは…、ハグリッドが連れてきた人だから
安心できると思って…』
ハリーは、ああ、と納得したように笑う
「君のフクロウも白いんだね。
僕のヘドウィグもそうだよ」
意外な共通点や、同じマグル育ちである私達は直ぐに意気投合した
すると、さっきホームで出会った赤毛の男の子が
困ったように眉を下げて、他のコンパートメントが空いていないから入ってもいいか、といった
「もちろん！」
とハリーの言葉に私もこくこくと頷けば、その子は嬉しそうに席について
「僕ロン・ウィーズリー」
と名乗った
(ウィーズリー…)
頭の中で何度も考えていた名前
ハリーと私も名前を名乗り、私達は特急の出発を待った
「へえ、2人ともマグル育ちなのかあ」
クィディッチや寮について、ワクワクと語ろうとしていたロンは
「2人、本当に全然知らないんだなぁ」
と零した
『ごめん、』
と謝る私に
ロンは慌てて
「責めてるんじゃないよ！
それにこれから知っていけばいいんだ！」
クィディッチは世界一のスポーツだぜ、と興奮したように話し始める
メンバー構成からポジションの役割、そしてどんな箒が欲しいだの楽しそうに話すロンの話を聞くのは面白い
「僕の兄貴達もクィディッチメンバーなんだ！
卒業しちゃったけど、チャーリーに、フレッド、ジョージ…」
聞き覚えのある名前に
『それって…』
言いかけたところで
「こんなところにいたのかいロニー坊や」
ガラッとコンパートメントが空いて立っていたのは
あの日の2人だった
「フレッド、ジョージ！」
ロンは直ぐにこちらを向き直って
「さっき話しただろ？2人はビーターなんだ！」
それから、と話を続けるロンに
「おいおい、俺たちは無視か？」
ロンから目を逸らした片割れとバチッと目が合う
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りな∞(プロフ) - シェリーさん» コメントありがとうございます！シリーズ6まで更新中ですのでこれからもお楽しみ頂ければと思います😂💓 (1月30日 22時) (
レス) id: f85f1d83e7 (このIDを非表示/違反報告)
シェリー - 休憩中にちょっと読もうと思ったら、面白くて止まらなくなってしまいましたw次の更新楽しみに待ってます！ (1月30日 17時) (レス) id: 9ebb6b11e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2023年8月2日 1時
