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「風邪引く前に戻ろうか」
『…』
フレッドの言葉に、名残惜しそうに眉を下げた私に
「明日もまた遊びに来ような」
とジョージが頭を撫でた
夕ご飯の前に温まっておいで、と2人の言葉通りお風呂を済ませた私が大広間に向かうとみんなは揃っていて
パーシーもこっち側にいる
『パーシー、隣座ってもいい？』
「もちろんだよ」
いつもは監督生の方にいるから、パーシーが近くにいるのは珍しい
「けっ、なんだよパース。ずるいぜ」
「お前たちは散々Aと遊んでただろ」
たまにはいいよな、と双子を宥めたパーシーが私を見て微笑んだ
シャンメリーや七面鳥にデザートを堪能した後は
談話室で集まってみんなで遊ぶ
『あ、またらやられた』
「僕、チェスは得意なんだ」
ドヤ顔を浮かべるロンに
「女の子相手に本気になって、情けないなぁロニー坊や」
「な、なんだよフレッド、ジョージ」
『でもロンは本当に強いんだよ
ハリーも私も勝てたことないもん』
「へえ、そりゃすごい」
「Aがいうなら相当だな」
「兄貴たち、Aに甘すぎない…？」
怪訝そうな顔のロンは
「なんだ、嫉妬か？」
「ロンも俺たちに甘やかされたいのか？」
「うげぇ！違うよ！」
ニヤニヤと絡む双子の腕を払う
「そろそろ消灯時間だ
みんな部屋に戻るように」
パーシーの言葉にみんなは軽く返事をして
談話室の階段をのぼっていく
「じゃあA、後で…」
耳打ちするロンに
『あ、今日は私…』
「生憎だけど、お姫様は今日俺たちの部屋でおやすみになられる」
フレッドは後ろから呟くとウインクをして階段を駆け上がって行った
「それ、ほんと？」
『う、うん』
また兄貴たちかよ、と顔を顰めたロンは
「また明日ね」
と頬を膨らませ
「また明日」
ロンを見て呆れた顔をしたハリーも私に挨拶をして部屋へ戻っていった
男子寮の別れ道
しばらく待っているとコソコソとジョージが現れた
私に気が付くとジョージはおいで、と手招きする
「パーシーの奴全然気付いてないよ」
ジョージがにやになしながら私の手を繋ぐ
「急いで片付けたんだけどまだ散らかってるかも」
ジョージが扉を開けると
中にはフレッドがいた
「おっ、無事つけたんだな」
間取りは男子寮も女子寮も同じだけど
置いてある物の多さや散らかり具合が何だか男の子の部屋って感じがする
『ふふ』
「どうした？」
『ロンたちの部屋より散らかってる』
「えー、これでか？
さっき片付けたんだけどな」
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りな∞(プロフ) - シェリーさん» コメントありがとうございます！シリーズ6まで更新中ですのでこれからもお楽しみ頂ければと思います😂💓 (1月30日 22時) (
レス) id: f85f1d83e7 (このIDを非表示/違反報告)
シェリー - 休憩中にちょっと読もうと思ったら、面白くて止まらなくなってしまいましたw次の更新楽しみに待ってます！ (1月30日 17時) (レス) id: 9ebb6b11e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2023年8月2日 1時
