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「おいおい待て待て」
2人は目を擦ってまじまじと私を見る
「落ち着け、相棒」
「ああ、兄弟のこういう場面に遭遇するってこんな気持ちなんだな」
「何言ってんだよ、違うよ」
「ああそうだな、悪い」
「まずはハリーなのかロンなのか聞かないとだな」
「「で、どっちなんだ？」」
『何が？』
「だから、その…相手は」
「そうさ、にしたって兄ちゃん達に一言相談してくれても…」
勝手に話を進める2人に
「そういうんじゃないってば！
女子寮に一人ぼっちだからこっちに連れてきたんだよ」
ロンが大声を出すと
「なーんだ」
「そうかそうか、ロニー坊やにはまだ早いよな」
と2人がいつもの調子でからかう
「離せよフレッド！」
2人もロンの栗色のセーターと色違いの青色のセーターに身を包んでおり
Fの刺繍の入ったセーターを着た片割れをロンが突き返す
ニヤニヤしている2人
(また遊んでる、)
「でもハリーの方が上等だな」
「ママは身内じゃないとますます力が入るんだよ」
「ロン、どうして着ないんだい？ 着ろよ。とっても暖かいじゃないか」
「僕、栗色は嫌いなんだ」
2人の言葉に気乗りしない様子でセーターを頭からかぶりながらロンが言う
「イニシャルがついてないな」
「ママはお前なら自分の名前を忘れないと思ったんだろう
でも僕たちだってバカじゃないさ
自分の名前ぐらい覚えているよ。グレッドとフォージさ」
『だから反対に着てるの？』
「え？」
目を見張るロンに
「さすがだな、A」
ニヤリ、と笑った2人はセーターを脱いで互いに交換する
「いつ気がついた？」
『部屋に入ってきた時から
また何か企んでるんだろうなって』
2人はケラケラと笑った
「この騒ぎはなんだい？」
パーシーがドアからのぞいた。プレゼントを開ける途中だったらしく、腕にはもっこりしたセーター抱えている
「あれ？Aどうして男子寮に…」
こちらを見たパーシーに
「監督生のＰ！ パーシー、着ろよ。僕たちも着てるし、ハリーのもあるんだ」
「僕、いやだ…着たくない」
彼のメガネがズレるのもかまわず、双子がむりやり頭からセーターをかぶせる
クリスマスくらいみんなで祝おう、とパーシーに監督生の席ではなく自分たちと座るように言った2人は
「また後でな！」
とパーシーを連れて出ていった
「Aどうしてそんなにニコニコしてるの？」
『2人が来ると楽しいなって』
「騒がしいの間違いだよ」
ロンは肩を竦めた
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りな∞(プロフ) - シェリーさん» コメントありがとうございます！シリーズ6まで更新中ですのでこれからもお楽しみ頂ければと思います😂💓 (1月30日 22時) (
レス) id: f85f1d83e7 (このIDを非表示/違反報告)
シェリー - 休憩中にちょっと読もうと思ったら、面白くて止まらなくなってしまいましたw次の更新楽しみに待ってます！ (1月30日 17時) (レス) id: 9ebb6b11e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2023年8月2日 1時
