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あれから情報を掴むために図書室に通いつめた私たち
「おいおい、また図書室かよ」
「グレンジャーはともかくロンまで…？」
「雪でも降んのか？」
「なあ、A〜。俺達とも遊ぼうよ」
双子は、大広間くらいでしか顔を合わせないので、会えた時にはここぞとばかりに甘やかしてくれた
「手がかりなしね。クリスマス休暇までに何か分かれば良かったんだけど…」
「そういえば皆はどうするんだ？クリスマス」
ロンは両親が次男のチャーリーに会いにルーマニアに行ってしまうため今年はウィーズリー兄弟はホグワーツに居残りなのだと話す
『フレッドとジョージも？』
「そうだよ」
ハリーもホグワーツに残るという
「私は帰るわよ」
そろそろ荷造りを始めなくちゃ、とハーマイオニー
「Aはどうするの？」
『…帰る、かなぁ』
ホグワーツに残れることなんて知らなかったから、帰るつもりでいたけれど
「そっかー。残れば一緒にクリスマスパーティー出来たのにな」
ロンがつまらなそうに口を尖らせた
「クリスマスは家族と過ごすべきよ。
お父様だってきっと寂しくしてるわ！Aが帰れば喜ぶわよ」
明るく言ったハーマイオニーが
『お父さんはいつもクリスマスも仕事だから…
誰かと過ごしたことあんまりないんだ』
と言うとバツが悪そうに顔を顰めた
『でもね、いつも枕元にはプレゼントが届いたし
お仕事忙しいって分かってるから…』
「A、クリスマス残れよ」
『えっ』
いつ来たのか、後ろからフレッドの声がして
「俺たちと一緒に残ろう」
『でも、』
「帰っても一人ぼっちなんだろ？」
『…、』
「じゃあさ、手紙出してみよう
Aのパパに」
ジョージが、な？と優しく首を傾げるので、頷いて私は2人と一緒に父宛に手紙を書いた
「クリスマス、いつも1人だったのか？」
『前はお母さんがいつもケーキを焼いてくれて…
3人で一緒にお祝いしてた』
「うん」
『お母さんが居なくなってからお父さんは家にいないことが増えて
クリスマスイブにはいつもおっきいワンホールのケーキを買ってくるの
苺の乗ったショートケーキ！』
1人、あの寂しい家で
『だけど、1人で食べきれなくて
冷蔵庫にお父さんの分入れて置いても、いつもダメになっちゃうから
25日をすぎたら食べちゃってたんだ』
「…ワンホールか、そりゃすごいね」
フレッドが眉を下げて笑う
『いつもね、ちゃんと
靴下の中に…プレゼントが入ってるの
だから、寂しくないよ』
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りな∞(プロフ) - シェリーさん» コメントありがとうございます！シリーズ6まで更新中ですのでこれからもお楽しみ頂ければと思います😂💓 (1月30日 22時) (
レス) id: f85f1d83e7 (このIDを非表示/違反報告)
シェリー - 休憩中にちょっと読もうと思ったら、面白くて止まらなくなってしまいましたw次の更新楽しみに待ってます！ (1月30日 17時) (レス) id: 9ebb6b11e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2023年8月2日 1時
