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『試合お疲れ様』
「うん、サンキュ」
「あっちにケーキとかお菓子置いてあるから
好きなの食べておいで」
『…えと、』
「早く行かないとロンに食べられちゃうぞ」
口調は穏やかなのに
どこか突き放すような、意地悪な言い方
『い、一緒に食べたい』
「ごめんな、A。俺たちもう散々飲み食いした後なんだ」
「今は休憩タイムってわけ」
『…、』
いつだって、「いいよ」と笑って付き合ってくれた2人の言葉になぜかショックを受ける
足を広げて座っていたジョージの両足の間にちょこんと座って2人を見上げる
「A、？」
ジョージが驚いた顔でまじまじと私を見る
『疲れてる、？
それとも怒ってる…？』
2人が、いつもとちょっと違う
原因が分からなくて2人を縋るように見つめると
「…ごめん、怒ってないよ」
ジョージが両腕を伸ばして私を抱えると、自分が隣にずれて、フレッドとの間に私を座らせた
「意地悪しすぎちゃったな」
フレッドもポリポリと頬をかいた
「俺たち、試合が終わったらAに会えるの楽しみにしてたんだよ」
「Aが喜ぶと思ってケーキも沢山持ってきたんだ」
「だけど、いつになってもAは戻ってこないし」
「まぁ、ちょっと寂しいもんだなっていじけてたのさ」
ごめんな、とフレッドが頭を撫でる
『…っ』
少し困ったような、寂しそうな顔をしたフレッドに思わず抱きついて
『私も早く会いたかったし、沢山話したかった』
「A？」
『練習期間、会えなくて寂しかったけど試合中の2人はすごくカッコよくて、
それで…、』
一生懸命話そうとする私の話を
「うん」
2人は優しく聞いてくれる
『ケーキも嬉しかったけど、私…
2人と一緒にいたいし、
フレッドとジョージと食べるから美味しいんだもん、』
しがみつくようにフレッドの胸板に顔を押し付ければ
「そっかそっか」
フレッドは両腕を回し抱きしめてくれる
「Aも寂しかったんだよな」
「俺たちカッコよかった？」
ジョージの言葉にフレッドの腕の中で頷くと
「顔見せてよ、」
と優しく言われる
「もう1回言って？」
『…2人とも、とってもカッコよかった』
2人はいつものニコニコ顔に戻って
「試合頑張ってよかった」
とジョージが私の額に唇を軽く押し当てた
『!?』
「大丈夫、みんな見てないよ」
ニヤリと悪戯な笑みを浮かべて
「ほら、一緒に行くからケーキ持ってこようぜ」
と立ち上がる2人に私は額を隠しながらついて行った
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りな∞(プロフ) - シェリーさん» コメントありがとうございます！シリーズ6まで更新中ですのでこれからもお楽しみ頂ければと思います😂💓 (1月30日 22時) (
レス) id: f85f1d83e7 (このIDを非表示/違反報告)
シェリー - 休憩中にちょっと読もうと思ったら、面白くて止まらなくなってしまいましたw次の更新楽しみに待ってます！ (1月30日 17時) (レス) id: 9ebb6b11e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2023年8月2日 1時
