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私の名前を呼んだのはジョージ
「どこに行ってたんだ？」
『夕ご飯の時ハーマイオニーがいなかったから、探しに…』
2人は真剣な顔のまま黙っている
『えっと…、それで、その…
そうしたらトロールが出てきて。
ハリーとロンが助けてくれたの』
「なるほどな」
「Aはトロールが出たことも知らなかったんだもんな」
『うん、』
はぁ、と溜息をついた2人
「お菓子ならいくらでもあげるからさ、悪戯はもうよしてくれよ」
と目線を合わせて私の頭を撫でるフレッド
「本当に心配したんだぜ、俺たち」
『…ごめん、なさい』
お父さんに怒られた時とも違う
2人の純粋な優しさに罪悪感でいっぱいになる
「とにかく怪我がなかったなら良かったよ」
「パンプキンパイ、楽しみにしてたのに食べ損ねてただろ」
「ちょっと形崩れちゃったけど」
「その代わりクィディッチの試合絶対見に来いよ」
包まれていたのは切り分けられたパンプキンパイ
『いいの？』
「うん」
「最近また会える機会が少なかったからさ」
『ありがとう！2人とも』
嬉しくて目の前のフレッドに抱きつくと
「おっ、」
フレッドは少し驚いて声を上げたものの、すぐに私の頭を撫でた
「おい、フレッドだけずるいぞ」
とジョージの声がして、フレッドから体を離すと
ジョージがしゃがんで両腕を広げる
その中に飛び込めばぎゅーっと力を込められた
『パイが崩れちゃうよ！』
と暴れる私に
「俺とのハグよりパンプキンパイかい」
ジョージは拗ねたように腕を緩めた
『ハーマイオニーと一緒に食べてくる！』
「2人で分けるのか？Aの分減っちゃうぞ」
『だってハーマイオニーも食べれてないから…
それに一緒に食べた方が美味しいもん』
「…そうか」
「いい子だな、いっておいで」
2人にお礼をいって、ハーマイオニーに声をかける
『フレッドとジョージがくれたの！一緒に食べよう』
「それはあなたにじゃないの？」
『私たちにだよ！ほら、見て美味しそう』
チラリ、と双子に目をやったハーマイオニーは
「そうね、じゃあ頂こうかしら」
と薄く微笑んで、ありがとうと言った
「Aは2人のことどう思ってるの？」
『？優しいよ
面白いし、大好き』
「その大好きって…」
『うちはお父さんがいつも忙しくしていたし一人っ子だから
誰かに甘やかしてもらえるのも心配して貰えるのも
お兄ちゃんが出来たみたいで凄く嬉しい』
「そう」
とハーマイオニーは微笑んだ
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りな∞(プロフ) - シェリーさん» コメントありがとうございます！シリーズ6まで更新中ですのでこれからもお楽しみ頂ければと思います😂💓 (1月30日 22時) (
レス) id: f85f1d83e7 (このIDを非表示/違反報告)
シェリー - 休憩中にちょっと読もうと思ったら、面白くて止まらなくなってしまいましたw次の更新楽しみに待ってます！ (1月30日 17時) (レス) id: 9ebb6b11e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2023年8月2日 1時
