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｢私は大丈夫だから1人にして｣
『…やだ』
え？とハーマイオニーが言葉を詰まらせた
『だって私、ハーマイオニーのこと大好きだから
1人にしたくない』
｢…なに、それ｣
『話したくないならそれでもいいよ
落ち着くまで私もここで黙ってるから』
｢どうしてそこまでするの？｣
『友達だから』
｢…｣
『右も左も分からなかった私に声をかけてくれて、最初に出来た女の子の友達だもん』
｢あなたにはハリーも…ロンもフレッドもジョージもいるじゃない｣
『うん、みんな友達だよ
だからハーマイオニーも同じくらい大好きだし、大切』
｢…あなたも私の事嫌な奴って思ってるんでしょ？｣
『どうして？そんなこと思わないよ』
｢だって、私…。思われても仕方ないって分かってるわ｣
ハーマイオニーはうわずった声で続ける
｢あなたに嫉妬してたの｣
『…え？ハーマイオニーが、私に？
逆じゃなくて？』
｢私、成績なら1番を取れると思ってた
最初、何も知らないAを見て色んなことを教えてあげなきゃ、私がいてあげなきゃって思った｣
『…うん、』
｢沢山予習をしてきたから簡単な呪文は使えるようになったし
私のことをAが褒めてくれると嬉しかった｣
『…』
｢だからあなたにも教えられるようにってもっと勉強して…
なのにあなたはいつもみんなに囲まれてて、輪の中心にいて
私より出来ないのに、なんでって
心のどこかであなたを見下し、嫉妬していたんだと思う｣
『…私、輪の中心になんて…』
｢フレッドとジョージも、ハリーもロンもみんなあなたが大好きだわ｣
『…』
｢自分でも最低だって分かってる
だけど、Aが箒に乗ったのを見た時
私が努力をしても覆せない才能があなたにあるって思ったら
自分が情けなくて悔しくて…
つい、あなたにも当たってしまったの｣
ごめんなさい、
そういうハーマイオニーの声は震えていた
『ハーマイオニー…』
彼女がそんなことを思っていたなんて、知らなかった
『私も謝らないといけないことがあるんだ』
鼻をすする音を聞きながら扉越しに話しかける
『嫉妬してたの、ハーマイオニーだけじゃないよ
私もなんだ』
きっと同じ気持ちだったのかな
『同じマグル出身なのに何も分からない、何も出来ない私の隣で優秀なハーマイオニーを見ながらいつも焦ってた
どうしてこんなに違うんだろうって
私のお父さんは実力主義だから
ハーマイオニーが娘だったらどんなに喜ぶだろうって
本当は苦しかった』
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りな∞(プロフ) - シェリーさん» コメントありがとうございます！シリーズ6まで更新中ですのでこれからもお楽しみ頂ければと思います😂💓 (1月30日 22時) (
レス) id: f85f1d83e7 (このIDを非表示/違反報告)
シェリー - 休憩中にちょっと読もうと思ったら、面白くて止まらなくなってしまいましたw次の更新楽しみに待ってます！ (1月30日 17時) (レス) id: 9ebb6b11e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2023年8月2日 1時
