・ ページ21
｢2人とも大丈夫なの？｣
とハリーの言葉に
『うん』
と返すと
｢A、右足どうしたんだ？｣
とフレッドの声
『え、あ…ちょっと捻っちゃって』
隣にいたネビルがえっと声を上げる
｢医務室に行ったんでしょう？言わなかったの？｣
ハーマイオニーが眉を顰める
『全然大したことないからすぐに治ると…』
険しい顔をしていたジョージと
フレッドが立ち上がる
｢はい｣
私に背中を向けてしゃがんだフレッド
『…？』
｢乗れよ｣
ぽかんとしている私に
｢医務室、行くから｣
『わ、私本当に大丈夫だから…』
｢嘘つけ。びっこ引いてたくせに｣
ジョージが後ろから私の体を持ち上げてフレッドの背中にのせる
『分かった、！行くから！
歩けるから下ろして！』
｢暴れんなよ、落とすぞ
それともお姫様抱っこがいいか？｣
フレッドの言葉にジタバタするのをやめて、大人しく首に腕を回す
ー
｢なんで言わなかったんだ？｣
『…ごめんなさい、』
表情の見えないフレッドの声にびくっとすると
｢怒ってる訳じゃないよ
心配してるだけ｣
隣を歩いているジョージが眉を下げた
『歩けるし、本当に大丈夫だと思ったの…』
｢…｣
『それに、迷惑かけちゃうから…』
｢迷惑なもんか｣
｢怪我をしたり体調を崩したら治療を受ける
そのためにマダム・ポンフリーはいるんだぜ｣
｢本当の迷惑って言うのはな、俺たちみたいなのを言うのさ｣
フレッドは悪戯の試作をリーやパーシーに試しては、医務室送りにしてやったと武勇伝のように話す
医務室につくと、
｢どうしたのです？なにか忘れ物でも？｣
と私を見たマダム・ポンフリーは
2人から説明を受けると慌てて私を座らせた
｢捻挫でしょうね、
骨は折れていないと言えど痛かったでしょう。どうして言わなかったの｣
『えっと、』
｢大きな怪我では無いから良かったものの…｣
マダム・ポンフリーの言葉に返事を濁らせていると
｢Aは周りに甘えるのが下手なんだよな｣
｢直接先生に言いにくいならまずは俺たちに言えよ｣
｢それなら出来そうだろ？｣
マダム・ポンフリーは
よしよし、と私の頭を撫でる2人を見ながら
｢私はてっきりまたあなた達が何かやらかしたのかと思いましたよ｣
と言うので
｢まさか！そんなことするはずがないですよ｣
｢俺たち、Aには悪戯しかけません｣
2人は白々しい演技をして見せた
『脅かして来たくせに…』
｢あれは悪戯じゃない、ちょっとしたジョークさ｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 276人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りな∞(プロフ) - シェリーさん» コメントありがとうございます！シリーズ6まで更新中ですのでこれからもお楽しみ頂ければと思います😂💓 (1月30日 22時) (
レス) id: f85f1d83e7 (このIDを非表示/違反報告)
シェリー - 休憩中にちょっと読もうと思ったら、面白くて止まらなくなってしまいましたw次の更新楽しみに待ってます！ (1月30日 17時) (レス) id: 9ebb6b11e7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りな∞
| 作成日時：2023年8月2日 1時
