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「頭の悪い奴と話していると気分が悪くなる」
と父は耳を貸さなかった
最後にお父さんは
「好きにしろ。この後も仕事なんだ 」
とだけ言って書類にサインをし
ハグリッドとお金やらなんだか難しい話をして、部屋を出ていってしまった
残されたハグリッドは困り顔で
「あー、早速だが入学に当たって必要なもんを揃えなきゃならねぇ」
ー
こうして今に至るわけだけど
「ここには俺がくるべきじゃなかった…
マクゴナガル先生やしっかりした頭の良い奴がくるべきだったんだ」
と肩を落としていた
怒ってもおかしくない対応をされたのにしょんぼりしているハグリッドに親近感が湧いて
『ハグリッド、頭が良くないの？』
「あぁ、残念ながらな…」
『私も。出来が悪いっていつも怒られてる』
「そんなことねえぞ。この歳でこんだけしっかりした受け答えが出来るやつが頭が良くねぇはずがねえ」
お父さんは優秀なエリートだから
私みたいに出来が悪い娘にイライラするんだろう
ずっと敬語で話していた私に
ハグリッドは、気楽に話していいと言ってくれた
「本当に休まなくて大丈夫なのか？」
『うん。だって楽しいもん』
誰かと買い物をして、
誰かに自分に似合うものを見繕ってもらうなんていつ振りだか分からない
ハグリッドはフクロウについても色々教えてくれたし、
オリバンダーのお店で、選んだヤナギの杖は私にピッタリだと笑ってくれた
「あとは教科書だな」
指をつまみながら連れられて
フローリシュ・アンド・ブロッツ書店につくと人で溢れていた
巨体のハグリッドがこの中を進むのは無理がある、と思い
購入するべき教科書のリストを受け取り、自分で探してくる、と伝える
「1人で大丈夫か？」
こくりと頷いてリストを見ながら書店に入り
リストと棚を交互に見ながら歩いていると
ドンっとぶつかられて尻もちをつく
「おっと、ごめんよ！」
「怪我ないか？」
慌てて手を差し出してくれたのは、瓜二つの顔をした2人の男の子
ごめんな、と謝りながら手を引いて起こしてくれると
その手を握手のように握りながら
「俺、フレッド・ウィーズリー」
と片割れが言う
同じ顔で隣の男の子が
「俺はジョージ。ジョージ・ウィーズリー」
私も名乗ろうとした時
2人の名前を呼ぶ甲高い声に
まずい、と顔を合わせた2人は
「今俺たち追われてるんだ」
「君もホグワーツだろ！また今度な」
と風のように去っていった
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りな∞(プロフ) - シェリーさん» コメントありがとうございます！シリーズ6まで更新中ですのでこれからもお楽しみ頂ければと思います😂💓 (1月30日 22時) (
レス) id: f85f1d83e7 (このIDを非表示/違反報告)
シェリー - 休憩中にちょっと読もうと思ったら、面白くて止まらなくなってしまいましたw次の更新楽しみに待ってます！ (1月30日 17時) (レス) id: 9ebb6b11e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2023年8月2日 1時
