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『…はっ、はぁっ、』
息を整えていると、フーチ先生とハリー達が駆け寄ってきた
｢無事ですか！ロングボトム、フォルトゥナ！｣
『私は大丈夫です、』
腕の中にいたネビルは
青白い顔をして今にも泡でも吹きそうになっている
『ネビル大丈夫、？』
ネビルの返事は無い
｢Aすっごいよ！僕ビックリしちゃった！
君、いつの間にそんなにー…｣
｢静かに！｣
興奮しているロンを一喝したフーチ先生は私たちを直ぐに医務室に連れていくため、
「目立つ外傷は無さそうですが、念の為私が2人を医務室に連れていきますからその間誰も動いてはいけません｣
そして箒にも触らないように、と指示を出し気絶寸前のネビルを抱えると
｢歩けますか？フォルトゥナ｣
と声をかける
『あ、はい』
立ち上がろうとすると、右足首にズキっとした痛み
着地寸前、足を捻ったのかもしれない
歩けないことはないし、
我慢できない程じゃない
右足にあまり重心をかけないように、先生の後を追う
医務室ではマダム・ポンフリーがネビルの対応をしている
｢あなたは大丈夫？｣
『大丈夫です』
｢そう。何かあるようなら直ぐに教えてくださいね｣
『はい、』
ズキズキと痛む足首を抑えて唇を噛む
怪我をした時も、風邪を引いた時も
『辛い』と言えば父はいつも困った顔をして
別室で電話越しに何度も謝っていた
幼い私が体調を崩せば、お父さんは仕事を休まなけらばならない
眉間にシワを寄せたまま看病してくれる父さんに
いつしか申し訳なさばかり感じて
【助けて】
って言えなくなった
代わりに
【大丈夫】
を上手に言えるようになったと思う
特に怪我があった訳では無いネビルは、少し休んでだいぶ落ち着いたようで
｢A、助けてくれてありがとう｣
『ううん』
｢あの高さから落ちてたら、僕、きっと今頃…｣
青ざめるネビルに
『まあまあ、無事だったんだから良かったよ』
と慌てて返せば
｢うん、本当にAのおかげだ｣
ありがとう、と繰り返す
2人とも問題が無ければ夕食に向かっていい、とマダム・ポンフリーに言われたので
私たちは大広間に向かう
既に賑わっていた大広間で、私に気付いたロンが
｢A！｣
と手を上げる
｢A、ほんとにすごかったんだぜ！
ヒーローみたいに飛び出して、ネビルのことキャッチしてさ！
兄貴たちにも見せたかったー…｣
｢はいはい、ロニー坊や｣
｢ヒーローの仕事をレディに任せたなんて情けない｣
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りな∞(プロフ) - シェリーさん» コメントありがとうございます！シリーズ6まで更新中ですのでこれからもお楽しみ頂ければと思います😂💓 (1月30日 22時) (
レス) id: f85f1d83e7 (このIDを非表示/違反報告)
シェリー - 休憩中にちょっと読もうと思ったら、面白くて止まらなくなってしまいましたw次の更新楽しみに待ってます！ (1月30日 17時) (レス) id: 9ebb6b11e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2023年8月2日 1時
