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｢遅くなっちまったな、A、大丈夫か？｣
『うん』
おいで、と招くジョージの元にいくと、彼はまた箒に跨らせた私の後ろから挟むように自分も箒にのる
｢早くしろよフレッド｣
｢おい、今度は俺だろ｣
｢早いもん勝ちさ｣
部屋まで送ってもらって
私が降りやすいように窓に寄せてくれるジョージ
｢気をつけろよ｣
差し出してくれる彼の手を借りながら部屋に足を下ろす
『ありがとう』
ジョージはニコッと笑うと
｢明日寝坊するなよ｣
また明日な、と2人で闇に姿を消した。
ネグリジェに着替えて、まだフレッドの匂いがするトレーナーを抱えるようにベッドに入る
目を閉じても、鮮明に残ってる
暗闇に咲き誇る鮮やかな花は
2人の瞳に反射して煌めいて
どんな豪華な花火より私の心を強く打つ
宵花火
風に揺れる赤髪と、そばかすだらけの鼻を得意げにこすって笑う2人の横顔を
私は一生忘れないだろう
・・・
｢A、起きて朝食に遅れるわよ｣
『…ん、』
ハーマイオニーの声でのそのそと起き上がる私に
｢あら？いつ前髪切ったの？｣
驚いた顔をしたハーマイオニーは
｢いいじゃない、サッパリしてて
似合うわ｣
と微笑むと
｢早く支度をして大広間に行かなきゃ｣
と促した
大広間に行けば、また2人に会える
口角が上がるのを抑えながら小走りでハーマイオニーを追いかけた
｢おはよう、A。眠そうだね｣
『おはようハリー、ロン』
私の顔を見るなり目をぱちぱちさせたロンは
｢前髪どうしたの？｣
『…どうかな、似合う？』
変かなって聞くのはやめた
だって、2人が褒めてくれたから
｢似合ってるよ、！
僕前から言ってただろ？上げるの似合うって…｣
と必死に言葉を綴るロンと
｢Aはいつでも可愛いよ｣
とハリー
『えっ、』
｢おいハリー、どこでそんな言葉覚えてきたんだ？｣
｢なんだい、マグル界では11歳でもう女の口説き方を習うのかい？｣
聞き覚えのある声にぱっと振り向くと
『フレッド、ジョージ！』
2人の頭には寝癖がついていて
寝癖までおそろいなんだ、と笑みが零れる
｢さてはギリギリに起きたのね
寝癖くらい直して来なさいよ｣
2つ上、2人と仲のいいアンジェリーナが呆れたように笑いながら跳ねたフレッドの髪を撫でた
｢あぁ悪いね｣
｢勉強をしているわけでもないくせに｣
｢おっと、言わせてもらうがー…｣
ジョージは自分で髪を弄りながら3人はテーブルで盛り上がっている
(…いいなぁ)
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りな∞(プロフ) - シェリーさん» コメントありがとうございます！シリーズ6まで更新中ですのでこれからもお楽しみ頂ければと思います😂💓 (1月30日 22時) (
レス) id: f85f1d83e7 (このIDを非表示/違反報告)
シェリー - 休憩中にちょっと読もうと思ったら、面白くて止まらなくなってしまいましたw次の更新楽しみに待ってます！ (1月30日 17時) (レス) id: 9ebb6b11e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2023年8月2日 1時
