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窓をあけてうとうとし始めたとき
コンコンコン、とノック音
ガバッと起き上がって
カーテンをあければ
『ジョージ、？』
｢正解｣
箒に跨ったジョージがニッと笑う
｢俺もいるぜ｣
と後ろからフレッドも顔を出す
真っ暗な夜空に煌めく月と、2人の燃えるような赤い髪
｢その格好だと汚れるとまずいな｣
と言ったフレッドが自分の着ていたトレーナーを脱いで私のほうに投げる
｢丈、大丈夫だろ？着替えておいで｣
なんの事か分からないまま
『あの、』
と声を出すと、ベッドの方からうーん、と声が聞こえる
しぃーと人差し指を立てた2人に頷いて
慌てて奥に行ってフレッドのトレーナーを頭からかぶる
『これでいいの…？』
窓の方に戻ると、
｢んん、これはこれで萌え…｣
｢おいで、A｣
フレッドの言葉を遮ったジョージが手を伸ばす
『でも…』
就寝時間はとっくに過ぎている
｢得意なこと探し｣
｢まず、悪戯編｣
2人はニヤリと笑う
｢大丈夫さ、絶対落とさないから｣
ゆっくりジョージに手を伸ばす
｢とんで｣
『…っ！』
目をつぶってジョージの方に飛び込めば
｢よく出来ました｣
私を抱きとめたジョージが私の体を支えながら座らせる
｢おいジョージ、どさくさに紛れて変なことすんなよ｣
｢黙ってろ｣
ジョージはフレッドを睨んで
｢ここ、持って。手離すなよ｣
と箒の柄を握らせると、私の体を挟むように自分もしっかり掴んだ
｢飛ぶぜ、準備いいか？｣
『じょ、ジョージ、あの…』
｢｢GO！｣｣
声を揃えた2人が同時に風を切る
ぎゅっと目を閉じている私に
｢目、開けて見てみろよ｣
｢最高の景色だぜ｣
おそるおそる目を開ければ
窓からじゃ見渡せない1面の幻想的な世界
ゆっくりと着地した場所は
『こ、ここ…禁じられた森って…』
｢そうだな｣
当たり前のように相槌をうつ2人
｢でもこっからの景色、Aに見せたかったんだ｣
｢…目隠しちゃってるんだな、せっかく綺麗なのに｣
ジョージが目にかかる私の前髪を触る
『…前髪がないと落ち着かなくて…』
｢前髪があればいいんだな？｣
ポケットからハサミを取り出したフレッドがジリジリと近づいてくる
ジョージが後ろから私を抑えて
｢なぁに、心配要らないさ
お兄様はロニー坊やと妹のジニー嬢の髪だってカットしてやったことがあるんだ｣
｢大丈夫、嫌なことしないよ｣
ジョージの優しい声に抵抗をやめると、フレッドが丁寧に髪に触れて前髪をカットする
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りな∞(プロフ) - シェリーさん» コメントありがとうございます！シリーズ6まで更新中ですのでこれからもお楽しみ頂ければと思います😂💓 (1月30日 22時) (
レス) id: f85f1d83e7 (このIDを非表示/違反報告)
シェリー - 休憩中にちょっと読もうと思ったら、面白くて止まらなくなってしまいましたw次の更新楽しみに待ってます！ (1月30日 17時) (レス) id: 9ebb6b11e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2023年8月2日 1時
