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｢A、そんな思い詰める必要ないぜ｣
｢そうだよ。マグルとか関係ないさ
その証拠にうちのロンは純血とは言えどグレンジャーの足元にも及ばないじゃないか｣
軽口のようで、
微笑む顔はイタズラじゃなくずっと優しい
｢魔法を覚える速さだって個人差があって当たり前だし、得意不得意だって違って当たり前なんだ｣
｢俺たちは勉強こそ得意とは言えないが、悪戯に関しちゃ右に出るものはいないぜ｣
｢勉強や悪戯じゃなくてもいい、
Aが得意なことがきっとあるはずさ｣
｢まだ始まったばっかだぜ
楽しまなきゃもったいない｣
2人の茶色い目はいつだって前を見据えて、キラキラで
中にメラメラとした炎が見える
｢それに、Aのお父さんもそれで君を嫌いになったりしないよ｣
『…でも、』
｢だって、こんなに一生懸命頑張ってるんだからさ｣
｢それにこんなに可愛いしな｣
ジョージは自分の言葉を真似たフレッドを睨む
｢そろそろ午後の授業始まるけど、戻れるか？｣
いつの間にか涙は止まっていて
頷けば2人は右手と左手それぞれの手を繋いでくれる
｢Aの涙って、なんか天使の涙みたいだな｣
唐突なフレッドの言葉に目を見張る
｢はぁ？｣
怪訝そうなジョージに
｢いや、ほらAって色素薄いから
ペールブルーの瞳から落ちる透明の涙がとってもそそられ…｣
今度こそ手を繋いでいない方の手でジョージがフレッドの頭を殴った
｢次の教室まで送るから一緒に行こう
最初は迷うよな｣
いてぇ、とこぼすフレッドを無視してジョージは私に笑いかける
｢そうだ！｣
背の高い2人は、私の頭の上で何かを耳打ちすると
｢A、今夜部屋の窓あけておけるか？｣
『え？』
｢3回ノックされたらカーテンあけるんだぞ｣
いつの間にか教室についていて
｢んじゃ、また後で｣
と2人は姿を消した
｢A！ネビルどうだった？｣
『分からない、』
｢え？｣
ぽかんとしているロンをよそに、
まだ熱くなっている頬を手で仰いで冷ました
･･･
夕食の大広間では
いつもと変わらずみんなに囲まれている2人
フレッドは目が合うとパチンとウインクをした
｢なに？あれ｣
『さあ、』
｢変なの｣
というハーマイオニーの言葉に苦笑する
私の視線に気付いたジョージは
こっちに歩いてくるとポケットからチョコレートをとり出して私の掌に置いた
｢頑張ってるご褒美｣
夜、談話室から各々部屋に戻ってみんなが寝静まる頃
(3回ノック…、)
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りな∞(プロフ) - シェリーさん» コメントありがとうございます！シリーズ6まで更新中ですのでこれからもお楽しみ頂ければと思います😂💓 (1月30日 22時) (
レス) id: f85f1d83e7 (このIDを非表示/違反報告)
シェリー - 休憩中にちょっと読もうと思ったら、面白くて止まらなくなってしまいましたw次の更新楽しみに待ってます！ (1月30日 17時) (レス) id: 9ebb6b11e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2023年8月2日 1時
