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スネイプ先生に叱られて減点されただのと
次から次へと話を続けみんなを笑わせていた
この時ばかりは何も考えずに思わず笑ってしまう楽しい時間で
真ん中でみんなに囲まれているフレッドとジョージを眺めて何とか乗り越えられていたものの
私はバスケットを抱えたまま途方に暮れた
(完全に迷った…)
先程の薬草学の授業で薬を零しておできだらけになってしまい、医務室にいるネビルに昼食のサンドウィッチを届けようと思ったんだけど…
(教えてもらった通りに来たんだけどな…)
朝、またペットのトレバーを逃がしてしまいドタバタしていて
朝食を食べ損ねたと言っていたからお腹を空かせているだろう
ロンやハリーもついて行くと言ってくれたけど
何となく1人になりたくて
『大丈夫！ちょっと行ってくるね』
と飛び出してきたのだ
やっぱり私は何をしてもダメなんだ、と目尻に涙が溜まる
｢こんな所でどうしたの、お嬢さん｣
｢迷子かい？｣
顔を上げると目の前にはフレッドとジョージ
そして、2人といつも一緒にいるリー・ジョーダン
『わ、私…これ…、ネビルに、届けようと…っ、』
2人の顔を見たら、何故か安心して
また、ぶわっと涙が込み上げる
｢ぁー、リー。悪いんだけどこのサンドウィッチ、医務室のネビルに届けてやってくんない？｣
｢はぁ？なんで俺が｣
私の顔を覗き込んだジョージがバスケットをリーに押し付ける
｢俺たちはお姫様のお相手をするからさ｣
とフレッドが庇うように私の前に立って頭を撫でた
｢分かったよ、これは貸しだぜ
今度バタービール奢れよ｣
ブツブツ言いながらバスケットを受け取ったリーに
｢はいはい｣
と手だけ振り返したフレッドはローブの裾で私の涙を拭った
｢どした？A｣
｢最近元気なかったろ？｣
目線を合わせて屈んでくれたジョージは
いつもみたいに意地悪な顔じゃなくて
少し困ったように眉を下げている
『…っ』
ボロボロと涙が溢れ出すと2人は慌てて
よしよしと頭を撫でると座って話そう、とベンチへ連れ出した
授業が始まって数日
改めて何も知らない無知さと己の不器用さ
同じマグル生まれだと言うのにこうも差がついてしまうハーマイオニーに色んな感情が渦巻いて押しつぶされそうなこと
一向に上手くいかない授業への焦り
そして
『このままじゃ、お父さんに嫌われちゃう…っ、
出来るようにならないといけないのに
はやく…っ』
たどたどしい私の話を2人は黙って聞いてくれた
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りな∞(プロフ) - シェリーさん» コメントありがとうございます！シリーズ6まで更新中ですのでこれからもお楽しみ頂ければと思います😂💓 (1月30日 22時) (
レス) id: f85f1d83e7 (このIDを非表示/違反報告)
シェリー - 休憩中にちょっと読もうと思ったら、面白くて止まらなくなってしまいましたw次の更新楽しみに待ってます！ (1月30日 17時) (レス) id: 9ebb6b11e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2023年8月2日 1時
