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ルビウス・ハグリッドに連れられて初めて歩く街並みは
『ハグリッド、手、繋げてない…』
「あぁ、すまねぇ！
何しろお前さんの手が小さすぎてな…、」
まるで夢の世界のようで、現実味がない
手のひら全部で、ハグリッドの指をぎゅっと掴む
「必要なものはこのダイアゴン横丁で揃うからな」
体の大きなハグリッドは、顔を真上にして見上げないと顔が見えない
魔法学校の授業で必要だという大鍋や杖、フクロウを見繕って貰って
ずっと黙っている私に
「初めてのことに疲れただろうし腹もすいただろう
なにか甘いものでも…」
『大丈夫』
「そ、そうか？」
初めてこの大男が家に尋ねて来た時は驚いたし、怖く見えたけど
『さっきは泣いちゃってごめんなさい』
「いや！いいんだ
魔法なんて聞いたらなんでも出来るとおもっちまうよな」
ハグリッドは慌てたように手を振って、そのままポリポリと頭を搔く
魔法界の存在なんて知らずに生きてきた私たちのような
【マグル生まれ】に素質を持った子供が生まれてくることも珍しくはないそうで
魔法学校入学の案内とともに、こうして魔法界についての案内役が派遣されるらしい
『お父さんも失礼なこと言って、ごめんなさい』
「何を言うんだ
お前さんが謝ることじゃねえ」
ハグリッドは眉を下げる
「その歳でそんなに大人に気を遣うもんじゃねぇ」
お行儀よくしてるのに、どうしてそんな顔をされるのか分からなかった
ハグリッドが私とお父さんに魔法界の話をした時
私は思わず
『お母さんを生き返らせられるんですか!?』
と尋ねた
勢いに驚きながらも、彼は残念そうに首を振りながら
魔法で亡くなった人を甦らせることは出来ないと言った
その場で泣き出してしまった私をお父さんは
「馬鹿馬鹿しい。魔法などあるわけがないだろう」
と蔑んだようにハグリッドを見て、泣いている私を叱った
その様子に驚いて、オロオロし始めたハグリッドは
「そうさな…」
と机に置いてあった本を杖を振って浮かせ始めた
何度も種や仕掛けがあるに違いない、と本やハグリッドの杖を調べた父も
なんの仕掛けも無いことに眉間に皺を寄せて頭を抱えていた
『私も魔法使いになれるんですか？』
「もちろんだ！きっと立派な魔女になるに違いねぇ」
「魔法使いになって何になると言うんだ
今のうちから勉強をして安定した仕事に…」
ハグリッドが魔法使いの中でも安定した仕事があることや、魅力について必死に言葉を並べたけれど
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りな∞(プロフ) - シェリーさん» コメントありがとうございます！シリーズ6まで更新中ですのでこれからもお楽しみ頂ければと思います😂💓 (1月30日 22時) (
レス) id: f85f1d83e7 (このIDを非表示/違反報告)
シェリー - 休憩中にちょっと読もうと思ったら、面白くて止まらなくなってしまいましたw次の更新楽しみに待ってます！ (1月30日 17時) (レス) id: 9ebb6b11e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2023年8月2日 1時
