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お互いを支え合って天文台の下に辿り着くのがやっとだった
みんなが囲っている横を通り過ぎて
静かに横たわるダンブルドアの傍で私たちは立ち尽くした
ハリーがしゃがんでダンブルドアの胸に手を当てる
分かってた
ダンブルドアは亡くなったのだと
声にならない嘆きが
空中を掠める
ハ「これ、…分霊箱…」
ダンブルドアのもとから取り出した銀のロケットを見せたハリーは
涙で顔をぐちゃぐちゃにしていて
私たちは、どちらからともなく抱き合った
人前で涙を流すのが苦手だとか
そんなことも考えられない程に
ダンブルドアの存在は私たちの中で
特に、ハリーの中で
あまりにも大きすぎた
ハリーのすすり泣く声に共鳴するかのように周りからも泣き声がした
まるで、世界が泣いているようだった
お兄ちゃんの時も
ダンブルドアの時も
人がこの世から居なくなってしまうのは一瞬だ
ただ一言、唱えるだけで
さっきまで同じように息を吸い
笑って
話していた人が
永遠にこの世界を去ることになるのだ
マクゴナガル先生が静かに杖を上げて光を放つ
それに習ってみんなが杖を掲げた
ー
次に私達が顔を合わせたのはダンブルドアの葬儀だった
彼を見送りに魔法省の偉い人から水中人、ケンタウロスも参列した
ハ「誰を探してるの？」
『…』
ハ「マルフォイならいないよ」
『分かってる
…癖なの』
ハ「知ってるよ
君はいつも…あいつを探してた」
ハリーが眉を下げて笑う
ハ「そしてそんな君を、僕も探していた」
『…』
ハ「ダンブルドアを殺したのはスネイプだ」
『…うん』
ハ「マルフォイは…
杖を下ろしてた」
前を向いたままのハリーの顔は見えない
ハ「マルフォイの声は震えてた
父親のことも言われてたから脅されてるのかもしれない」
『だとしても許されることじゃないわ』
ハ「ああ
だけど、奴は君を守った」
『…』
ハ「いつも、君だけを守ろうとしていた」
ベラトリックスが放った呪文が私に当たらなかったのは
ドラコが後ろから方向を曲げたからだった
『彼はすごく…臆病だから』
ハ「君のお父さんと同じだ」
ハリーが笑う
ハ「…偽物だったよ」
ハリーが銀のロケットを私に手渡す
《闇の帝王へ、死にゆく私はあなたの秘密を知っています
本物の分霊箱は私が盗みました
願わくば、あなたが再び死すべき存在となるよう
RAB》
『…誰？』
ハリーはさぁ？と肩を竦めて
ハ「無駄だったんだ、全部」
遠くを見ながらいった
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りな∞(プロフ) - ぱるさん» ぱるさん、コメントありがとうございます！謎のプリンスのあのシーン、私もいつも泣きながら見てます😢登場人物一人一人に愛着があるので沢山褒めて頂けて嬉しいです💓今後もよろしくお願い致します🙌 (8月11日 0時) (
レス) id: 87846d1fc7 (このIDを非表示/違反報告)
ぱる - ダンブルドアの亡くなるシーン、号泣でした。主人公のドラコを思う気持ちも、ハリーが主人公を思う気持ちも切なくて、最後のフレジョがセドリックの代わりにお兄ちゃんしてるのも最高すぎて言葉に出来ません😭死の秘宝も楽しみにお待ちしてます！！ (8月11日 0時) (レス) @page47 id: b5e7e99af7 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - つきさん» つきさん、コメントありがとうございます！終盤も、より楽しんで頂けるように頑張ります！これからも是非見守っていただけると嬉しいです🫶 (8月8日 0時) (レス) @page41 id: a5a8999fe4 (このIDを非表示/違反報告)
つき - 初コメ失礼致します！めっちゃ面白いです。これからも更新頑張ってくださいね！ (8月7日 21時) (レス) id: 3c32a3b6be (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - 玲華さん» コメントありがとうございます！そのお言葉に泣きそうです🥲今後もぜひよろしくお願い致します🙇♀️ (8月3日 12時) (レス) @page30 id: 638e920990 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2023年6月24日 2時
