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23時になっても彼が帰ってくる気配はなく
返事も来ない
流石に心配なって会社へ向かう
電気は消えていて
(あれ…？)
と物音がして人が出てくる
「あれ？こんな時間になにしてんの」
『っ、
横山、課長』
横「忘れもんか？守衛の人まだおったかな…」
『あ、いや…。まだ誰か中にいませんか？』
横「おらんで？俺も仮眠のつもりがつい爆睡してもうてもう誰もおらんから慌てて出てきたとこやもん」
『ふ、福本とかって見たり…』
横「あいつなら9時くらいにはここ出て行ったんちゃう？」
『そう、ですか』
横「忘れもんは？大丈夫なん？」
『あ、はい！明日にすることにします』
横「もー暗いし気ぃつけや。送ったろか？」
『あ、いえ、大丈夫です！寄りたいところあるので』
横「あんま夜更かしすんなよー」
『え、わ！』
タクシー代、とお金を押しつけて去っていく横山さんは
昇進前は直属の上司で可愛がって貰った
タクシーに揺られて辿り着くのは
和「お、いらっしゃーい」
恭「どーしたん。浮かない顔して」
和「とりあえず座り〜。何飲む？」
何も言わずカウンターに腰かける
和「秋やーゆーても夜はちょっと冷えるな」
とホットワインを出してくれた
恭「なになに？大晴くんに振られた？」
『振られてないよ…』
恭「えー、じゃあなに？」
『そもそも告白だってしてないし
私なんかと釣り合わないよ』
ニヤニヤ面白がってた恭平くんが
恭「釣り合うとか釣り合わへんとかとか誰が決めるん。そんなん自分で言うて自分の価値下げるもんちゃうぞ」
って眉間にしわを寄せる
『だって彼は、いつも人気者で太陽みたいな人なの
分かってるのに
その笑顔が、私に向けばいいのにって
都合のいい夢ばっかりみちゃうの』
恭「しんどいならやめたらええやん」
『…』
恭「俺にすればえーやん」
そんな整った顔で真剣に
そのくせに、割とマジでって目線を逸らしてしまうのが恭平くんらしい
通知音に反射的に反応するも、光ったのは恭平くんのケータイ
『彼はね
私に夢を見せてくれるファンタジスタなの』
どんなに苦しくても
私はあなたの夢に溺れていたい
スマホの画面に目を落としながら
恭「そんなもんかねー」
って適当に相槌をうつ恭平くん
『恭平くんは好きな人いないの？』
スマホをいじる手が止まって
『好きな人がいたらね、ちょっとの事で一喜一憂して苦しくてもその人が笑ってるだけで幸せになれるの』
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りな∞(プロフ) - えいむさん» 嬉しいです🥲ありがとうございます！亀更新ですが、続編も出てるので宜しければ是非覗いてみてください🙌 (6月7日 11時) (
レス) @page50 id: a5a8999fe4 (このIDを非表示/違反報告)
えいむ(プロフ) - 更新ずっと待ってます😭 (6月7日 3時) (レス) @page1 id: 4de94ef191 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - oshige127さん» 嬉しすぎます😭ありがとうございます！なかなか更新出来ていなかったのですが、頑張ります！ぜひご愛読下さい！ (2022年12月31日 16時) (レス) id: 9797a1c935 (このIDを非表示/違反報告)
oshige127(プロフ) - やっぱり今読ませてもらってるお話の中でも心がぎゅーっとなって、読んでてたまらない気持ちです！更新楽しみにしています。 (2022年12月28日 18時) (レス) @page47 id: c6522ef373 (このIDを非表示/違反報告)
りな∞(プロフ) - oshige127さん» コメントありがとうございます！すれ違いから2人がどうなっていくのか是非一緒に見届けて頂ければ幸いです！ (2022年10月31日 1時) (レス) id: b511e3d194 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りな∞
| 作成日時：2022年8月1日 3時
