燻っていた感情 ページ45
あなたside
「随分女の子の好み変わったんだね。
真司郎って、今地味な子がいいんだ。」
笑いを含み見下すように言ってくる目の前の人。
きつい香水の匂いが鼻につく。
たしかに、私は今目の前にいるこの人みたいに華やかじゃない。
背が高くてモデルのような体型に、綺麗に着飾ったこの人とは正反対の私。
でもだから何？私は私の好きな格好をしているだけ。
それに今日の私は真司郎が私の為に選んでくれた服を着ているし、この人にとやかく言われたくない。
「なんかがっかり。
かっこよくなったと思ったけど
つまんない男になっちゃったんだね。
まぁ、付き合ってた頃からつまんなかったけ
ど。」
その言葉に眉根を寄せる。
あ「…つまんな、い？」
「あなただってそう思ってるんじゃない？」
あ「どういうことですか、」
「だってそうじゃない。
今も久し振りに会ったのに、にこりともせずに
仏頂面。
そういうとこ変わってないよね真司郎。」
じろりと隣の真司郎に向けられた視線。
「付き合ってた頃も会ってもちっとも楽しそう
じゃないし素っ気ない態度ばっかり。
いつもつまんなそうな顔してさ。」
ふん、と鼻で嘲笑うかのような態度のその人。
「私が他の男友達と会っててもヤキモチやかない
し、連絡するのもいつも私ばっかり。
いつも澄ました態度で何考えてるか全然わ
かんなかったわよ。
今でもそうなんでしょ？」
さっき真司郎に浮気の事を言われた腹いせなのか、それとも私に同意を求めているのかその真意はわからない。
けれどそんな事を聞いても私はなんとも思わない。
真司郎から昔の事は全部聞いているし、何よりも今の真司郎はこの人と付き合っていた時とは正反対なのだから。
「顔がいいから横に連れてると気分良かっただけ
で、つまんない人間で正直がっかり。
まぁ、はじめから遊びだったから別にいいんだ
けど。」
この人の言っている意味がわからない。
…遊び？
そんな気持ちでその時真司郎と付き合っていたのかと思うと、沸々と怒りがこみ上げてくる。
人を馬鹿にして、見下したような態度と表情。
自分の事を棚に上げてひどい言葉を並べ立てるこの人に、胸の奥底で燻っていた感情が次第に姿を表す。
＿＿＿真司郎を傷付けたこの人が許せない。
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まりぃ(プロフ) - K- Kさん» いつもありがとうございます！そのお言葉が何よりも嬉しいです(TдT)次の章では幸せなお話を書いていけたらと思ってますので、これからもよろしくお願い致します(*^_^*) (2019年3月12日 12時) (
レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
K- K - 本当にこの作品大好きです！これからも二人がずっと幸せでいてほしいですね。これからも応援してます！楽しみにしてます！ (2019年3月9日 10時) (レス) id: 7746b24c2c (このIDを非表示/違反報告)
めぐ - 全然楽しんでストーリー読んでいるのでまりぃさん気にしないでくださいよ！新しい章のストーリーがどんな始まりだか今からどんなのかまだ私には想像つきません！ (2019年3月9日 3時) (レス) id: 45f78a918e (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - K- Kさん» 身を持ってヒロインさんを守る姿っていいですよね(*^_^*)少しでも楽しんで頂けてたら幸いです(*^_^*) (2019年3月8日 22時) (レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - めぐさん» 醜い嫉妬に突き動かされる姿が書きたくてこういうお話になりました。ここまでずっと優しくて人思いだったヒロインさんが見せた初めての姿いかがだったでしょうか…。楽しんで頂けてたら幸いです。 (2019年3月8日 22時) (レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりぃ
| 作成日時：2019年1月15日 16時
