・ ページ25
真司郎side
昼を食べ終わってから軽く用意をして2人で家を出ると、商店街に向かって歩き出す。
商店街までは歩いて5分ほどで駅へ続く手前にある。
冬の晴れ間といっても外はやっぱり寒くてAの手を握りしめた。
真「Aの手いつ触っても冷たいな。」
あ「元々冷え性なの。」
言われてみればたしかにそうかも。
お風呂上がりとかはまだ温かいものの、ベッドに入る頃にはいつも冷えてしまっているAの手。
それは手に限らず足先も冷たいから、いつもベッドに入ると俺が温めてあげてるねんな。
俺が一緒におる時はこうして手繋いで温めてあげれるけど、1人の時は？
今まで手袋してんの見たことないし持ってないんかな。
…もうすぐクリスマスやしプレゼントは手袋とかええかも、なんて1人考えを巡らせる。
隣のAは繋いだ手を揺らしたりしながらなんだか嬉しそうで、こうしてゆっくり2人で歩いて買い物行くのもいいかも、と顔を緩ませる俺。
あ「ねぇ真司郎、今日の晩御飯何が食べたい？」
ふいに聞かれて
真「んー、何がええやろ。
Aのご飯何でも美味しいから何でもいいで。」
あ「もぅそれが1番困る。」
ぷくっと頬を膨らませるそんなところも可愛い。
真「えー、ほんなら肉。」
あ「お肉かぁ。じゃあお肉屋さん行こっか。」
そんな話をしながら歩いていると商店街が見えてきた。
休日ということもあり通りは親子連れなど人がたくさんいて賑わっている様子。
前に通った時はもう暗くなってたしわからんかったけど、両サイドには色んなお店が軒を連ねている。
その雰囲気はAが言ってたみたいに昔ながらの商店街といった感じだ。
あ「真司郎、ここお肉屋さん。
おじさん、こんにちは。」
商店街についてすぐのお店に入ると声をかけたA。
「いらっしゃいAちゃん！」
返事をしたのはそのお店の大将ぽいおじさんだ。
あ「おじさん、今日のおすすめは？」
「今日は豚肉のいいのが入ってるよ！」
あ「豚肉かぁ…。真司郎、とんかつはどう？」
真「とんかつ！食べたい！」
あ「じゃあおじさん、とんかつ用のお肉3枚下さい。」
「はいよ！少し待っててね！」
真「なんで3枚？」
あ「1枚は明日の朝カツサンドでもしようかなっ
て思って。」
真「それもうまそう！でもマスタードはいれんと
ってな。」
あ「わかってる笑」
そういってAは可笑しそうに微笑んだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 290人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まりぃ(プロフ) - K- Kさん» いつもありがとうございます！そのお言葉が何よりも嬉しいです(TдT)次の章では幸せなお話を書いていけたらと思ってますので、これからもよろしくお願い致します(*^_^*) (2019年3月12日 12時) (
レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
K- K - 本当にこの作品大好きです！これからも二人がずっと幸せでいてほしいですね。これからも応援してます！楽しみにしてます！ (2019年3月9日 10時) (レス) id: 7746b24c2c (このIDを非表示/違反報告)
めぐ - 全然楽しんでストーリー読んでいるのでまりぃさん気にしないでくださいよ！新しい章のストーリーがどんな始まりだか今からどんなのかまだ私には想像つきません！ (2019年3月9日 3時) (レス) id: 45f78a918e (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - K- Kさん» 身を持ってヒロインさんを守る姿っていいですよね(*^_^*)少しでも楽しんで頂けてたら幸いです(*^_^*) (2019年3月8日 22時) (レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - めぐさん» 醜い嫉妬に突き動かされる姿が書きたくてこういうお話になりました。ここまでずっと優しくて人思いだったヒロインさんが見せた初めての姿いかがだったでしょうか…。楽しんで頂けてたら幸いです。 (2019年3月8日 22時) (レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まりぃ
| 作成日時：2019年1月15日 16時
