繋いだ手10

偶然 ページ8

真司郎side


ジョンはLAにいた時に最初にできた友達で、日本に帰ってからも時々メッセージのやり取りをしてた。


旅行でLAに来る事も少し前に伝えてあって、このカフェはジョンともよく来てたとこ。


今日たまたまカフェの前を通りかかったジョンは、偶然俺を見つけて、カフェに入ってきたらしい。


でも、俺はトイレに立った後やって、何度かAを写真で見てたジョンは、1人座ってたAに声をかけたという。


ジョンはてっきりAも英語が堪能だと思い込んでたらしく、英語で話しかけたらしい。


あ「初めまして、Aです。」


J「Nice to meet youA。
　Shinからよく話に聞いてたから、会えて嬉しよ。」


真「A、アニーって覚えてへん？
　 あの人の息子やねん。」


あ「あ、覚えてる。
　 あの写真の綺麗な人だよね。」


やっと笑顔の戻ったAは、握手を交わす。


そこからジョンも混じえて話しだした。


真「A、英語無理やねん、」


J「知らなかったよ、ほんとにごめんね。」


あ「いえこちらこそ…なんかごめんなさい。」


J「それにしても、A写真で見るよりも
　veryverycuteだね、」


あ「あ、ありがとうございます、」


ぽっと頬を赤く染める。


J「Shinはこんなcuteなgirlfriendがいて幸
　 せだね。」


と言われて、結婚した事を伝え忘れていたのを思い出す。


真「No girlfriend,this is my wife.」


J「Really？！」


真「yes.」


Aの肩を抱いて、頬にチュッと口付ける。


J「Wow…おめでとうShin！」


真「Thanks.」


J「A、Shinが嫌になったら待ってるからね。僕とmakeloveしよう？」


と、いたずらに笑ってウィンクをした。


あ「へ？！」


それを見たAは、顔を真っ赤に染あげる。


真「ジョン！Aはやらへん！
　 冗談が過ぎるわ！」


豪快に笑うジョンに、顔の赤いAと、威嚇する俺。


なんやねん、この図…。

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