油断 ページ7
真司郎side
トイレを済ませて出てくると、Aの近くに背の高い男が立っているのが目に入った。
カフェのスタッフかな?と思ったけど、なんか違う。
若干の違和感と不安が俺の胸の中を埋め尽くす。
後ろからやから顔が見えんけど、そいつは、Aに英語で何か話しかけとるんやけど。
それに対して、Aが何か返事をしとるような様子はない。
それもそのはず、Aは英語ができん。
席に座っているAは、青ざめた顔をして、今にも泣き出しそうな表情をして、固まっとるように見える。
まさか…。
こっちでは、日本の女の子はモテる。
今までは俺がずっとそばにおったから、そんな事はなかったけど、女の子が1人でおるとなったら、声をかけられるのはよくあること。
あかん、カフェの中やからって、完全に油断しとった。
その時、その男がAに手を伸ばしとるのが見えて、危ないと思った俺は、店内だろうが関係なく駆け出した。
真「Hey Don't touch her!!」
自分でも驚くくらい、大きな声で叫ぶと、後ろからそいつの肩に掴みかかり、ぐい、と引っ張ると、そいつが振り返った。
真「…は?」
振り返ったそいつを見た時、今度は俺が固まってしまう。
だってそいつは…。
?「Hi!Shin!!」
真「John?!」
なぜならそいつは、俺のよく知る人だったから。
J「Shin! So nice to see you again!」
真「John, it's been a long time!」
J「Yes, far too long.」
まさかこんなところで会うなんて思ってもみず、ハグをして言葉をかわす。
しばらく言葉を交していると
あ「しん、じろ?」
Aのか細い声にハッとする。
その顔は、困惑気味。
真「Aごめんな、こいつ、俺の知り合い
やねん。」
あ「そう、なの?」
真「おん、紹介するわ、ジョン。」
J「はじめまして、A。」
あ「え?!に、日本語?!」
真「おん、こいつ日本語ペラペラやねん、」
J「A、驚かせたよね、Sorry…。」
それを聞いたAは、肩の力が抜けたようで薄っすら涙目。
真「ごめんなA、怖かったよな。」
J「ほんとにごめんなさい。
Shinから写真見せてもらってて、それで声かけ
たんだ。」
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まい(プロフ) - まりぃさん» そうなんですね!!これから読むのがとても楽しみです♪♪ありがとうございます!!乗り越えましょう!頑張りましょう!!*^^* (2020年4月14日 19時) (レス) id: 633c1755c2 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - まいさん» こちらこそ数ある作品の中から私の作品に出会って下さりありがとうございます(^_^)完結はしましたが番外編を少しずつ書いていますのでよければそちらもお楽しみ下さいね!まいさんもお体お大事にし、なんとかこの状況を一緒に乗り越えましょう! (2020年4月14日 18時) (レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - まりぃさん» 大変な時にこんな素敵な作品に出会えて本当に嬉しくて感謝しかありません。ありがとうございます!!まりぃさんもお体に気をつけてお過ごしください。本当にありがとうございます!! (2020年4月14日 13時) (レス) id: 633c1755c2 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - まいさん» とても嬉しいですありがとうございます!もう完結してしまいましたがこうして温かいお言葉を頂き本当に嬉しいです。長い物語読んで下さって感謝しかありません。今大変な時ですが少しでも日々の癒やしになっていれば幸いです(^_^)これからもよろしくお願い致します。 (2020年4月14日 11時) (レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - 最近、今更ですが、AAAにハマって読ませていただいています。登場人物全員が優しくて真っ直ぐで温かい世界観が大好きです。夢小説を読んでいて感動して涙したのは初めてです。主人公を見ていると自分も頑張ろうと思えます!癒しと元気、勇気をありがとうございます!! (2020年4月14日 0時) (レス) id: 633c1755c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まりぃ | 作成日時:2018年10月22日 18時