繋いだ手3

俺の気持ち ページ36

真司郎side


末「思ってることがあるんだろ？」


と末吉さんに言われて、俺は正直な気持ちを話した。


真「もちろん俺も男やしそういう行為(コト)がしたい
　 って気持ちはもちろんある、けど別に我慢
　 しとるわけやないし、焦ってるわけでもな
　 いねん。
　 Aに触れたいって思うし全部俺のも
　 のにってのはもちろんあるけど…。
　 けど…触れるのが怖いっていうか…なんて言
　 ったらええんやろ。」


俺今までこんな事話したことないし、うまく言われへんねんけど、みんなが真剣に聞いてくれとるのがわかる。


真「それが目的でAと一緒におるわけや
　 ないし、それにそんな行為がなくても十分
　 幸せやねん今。
　 それにAの事大事にしてあげたいね
　 ん。」


俺は思っとる事を正直に話すと、みんなはなんや変なっていうか、はにかんだというかそんな顔をした。


真「俺、なんか変な事言うたかな…。」


西「いや、與からそういう事聞くの初めてだか
　 らさ、俺は嬉しいんだけどなんか聞いてて
　 こっちが照れくさいっつーの？」


末「ほんとそれ、なんか聞いてるこっちが照れ
　 るわ笑」


日「Aちゃんの事大切にしてるのが伝わ
　 ってきたわ。」


馬鹿にされるかと思ったのに、そんなふうに言われて俺もなんか恥ずかしくなり、耳に熱が集まるのがわかる。


末「うーわこいつ自分で言っときながら照れて
　 る笑」


真「っな？！やって聞いてやるって言うたや
　 ん！」


もぅなんなんほんま、やっぱ言うんやなかったかも…。


ニヤつく西島と末吉さんに対して日高さんは少し考えてる顔をするとおもむろに口を開いた。


日「與くんさ、Aちゃんの前に彼女いた
　 のっていつ？」


真「Aの前？…大学2年の時やから5年く
　 らい前？」


末「その後Aちゃんと付き合うまでそう
　 いう行為ないん？」


真「…ないけど。」


俺は自分の欲を満たす為とか遊びで、とかそういうのは嫌いやねん、それにちょうどその時に夢ができたし、英語のほうが楽しくて彼女も作らんかった。


日「與くんはあれだね、セカンドチェリーって
　 やつかもしれないね。」


セカンドチェリー？なんやのそれ。


日「女の人にも同じような言葉あるでしょ？
　 あれの男版だよ。」


そんなんあるん？と言うか初めて聞く。

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