繋いだ手3

同窓会 ページ17

真司郎side


今日は先日案内が来てた大学時代の同窓会で夕方出んねんけど、俺は飲まへんから西島と一緒に車で行く事になって、その時宇野ちゃんと千晃ちゃんを西島が家まで乗っけてくんねんて。


俺が行ってる間A達は女子会するらしい、てかほんまは俺もそこにおりたいねんけど。


俺がLA行ってる時韓国料理にハマってた話をしたら、今まであんまり作った事ないし練習も兼ねてご飯作んねんてー、そんなん絶対美味いやん、めっちゃ食べたい。


真「なぁA俺にも今度作ってや？」


あ「もちろん、その為に今日はみんなで試食
　 会？お試し？するの。
　 真司郎は久し振りに会うお友達と楽しんで
　 来てね？」


西島が迎えに来て今玄関先で話してんねんけど、女子2人がこっち見てニヤついてる。


もぅ見んといてー、ぎゅってしにくいやん、いやするんやけど。


2人の視線が気になりつつもAを抱き寄せる。


真「はよ帰って来るから、また連絡するな。」


あ「私の事は気にせずにいっぱい楽しんで来
　 てね。」


俺の腕の中で優しく微笑んでくれたAに触れるだけの口づけを落として部屋を後にすると、下で待ってる西島の車に乗り込んだ。


西「與おせーよ、どうせAちゃんとイチャイチャしてたんだろ。」


真「わかってるんやったら聞くなや。
　 ほらはよ行くで。」


西「はいはい、行きゃいーんだろ。
　 あ、俺飲むから帰り運転よろしくね♡」


真「お前俺が飲まへんの分かってたから車で来
　 たんやろ。
　 やらしーわー。」


西「あ、バレてた？」


流し目で西島を見ると、ペロッと下を出して笑ってる。


いや、可愛いとかないから。



ほんま調子ええというか、ちゃっかりしてるというか。


でも待てよ、て事は帰りは俺のタイミングで帰っていいって事やんな？


ある程度楽しんだら帰ろ、最悪西島は置いて帰ればええわ。


西「それにしてもあいつらに会うのも久々だよ
　 な、って與聞いてる？」


真「え、なに？ごめん聞いてへんかったわ。」


西「どうせAちゃんの事でも考えてたん
　 だろ！
　 ほんと今の與知ったらあいつらびっくりす
　 んだろうよ。」


真「西島あんま余計な事言わんといてや。」


なんて釘を刺しておいたけど、それは意味がなかった事をあとで知る。

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