繋いだ手2

飲み会 ページ20

あなたside


あ「はい真司郎。」


真「ん、ありがとうな。」


仕事終わりの金曜日先日約束していた飲み会をする事になって、みんなで居酒屋に来ていた。


今日は千晃ちゃんがきちんと日高さんを紹介したいという事で、今千晃ちゃんは日高さんを迎えに行ってて少し遅れるからその他の人は先に店に来てワイワイ始めていた。


千「すみません、遅くなりました。」


しばらくして千晃ちゃんが日高さんと一緒にやってきた。


日「すいません、遅くなっちゃって。」


末「日高？なんでお前がここいんの？！」


日「秀太じゃん！お前こそなんでいんだよ。」


末「なんでって俺ら同じ会社だし、てか久し振
　 りだな！」


状況が読み込めない私達はぽかんとしていて、それに気付いた日高さんが話してくれたのは、末吉さんと日高さんは大学時代の友人でダンスサークルが一緒だったという事。


末吉さんが私達と同じ会社にいる事は知っていたけど、まさかこんな形で再会するとは思っていなかったらしい。


末「んで？2人はどういう関係？」


笑窪を作った笑顔でニヤつきながら正面に座る2人に問い掛けると


日「俺達付き合ってんの。」


末「ま、2人で入って来た時なんとなくわかって
　 たけどな(笑)」


西「え？！付き合ってんの？！」


実「私たちは知ってたけどねー、A？」


あ「そうだね。」


真「なんで言ってくれへんの？」


訝しげな表情をする真司郎に、驚かせようと思って？と言うと頭をわしゃわしゃ撫でられた。


末「はいそこいちゃいちゃすんな。」


真「してませんー。」


日「はは、みんな仲良いんだな。」


私達のいつものやり取りを見て笑ってる日高さんに隣で幸せそうな顔をする千晃ちゃん。


あ「千晃ちゃんよかったね、ほんとに嬉しい。」


千「Aさんのおかげですよ。」


あ「私は何も。」


日「いやほんと、Aちゃんが俺の会社来
　 なかったらこうして今千晃ちゃんと恋人同
　 士になってなれてなかったよ。
　 ありがとね。」


2人からそんなお礼を言われるなんて思ってなくてじんわりと目頭が熱くなる。


実「あの、私達からも報告があって。
　 ね、隆弘。」


そう言うと実彩子と西島くんは少し姿勢を正すと、ひと呼吸おく。


西「実は俺達、結婚することになりました。」

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