あなたのことが好きでたまらないんです (ページ33)

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Episode　26 ページ33

・彼女目線

今日はりょうと付き合って初めて一緒に学校に行く日。

なんかカップルっぽくて良いかも？

8時10分

待ち合わせの時間だ。

もうりょういるかな？

あ、待っててくれてる…

りょうが壁に寄っかかって待っている姿はすごくかっこよかった

貴「りょう！お待たせ！」

ね「ん、おはよ。じゃ、行くか」

いつものように電車に乗りこんだ。

今日はいつもより人が多いなぁ…

りょうに手を引かれて端っ子に連れて行かれる。

いつものように談笑して、当たり前のように学校に行くはずだった。

突然下半身にざわっとした感触が走る。

気のせいかな…

太ももをなぞられた。

貴「りょ、りょう…」

ね「ん？どうした？」

貴「ううん、なんでもない」

気のせいだ、そう思うことにした。だって今日は満員電車だ、人の手が当たるのは仕方がない。

それからその手の動きはどんどんエスカレートしていった。

どうしよう、怖い……！

ね「ねえ、なにしてんの」

？「な、何だ、君はいきなり…」

ね「今この子に痴漢してたよね」

？「そんなことするわけないじゃn」

ね「俺見てたから、逃げても無駄」

すぐ近くの駅の交番でその痴漢さんを突き出した。

やっと終わった…

人通りが少ないところにりょうに連れこまれ、抱きしめられた。

ね「ごめん、気づくの遅くなった」

貴「ううん…大丈夫」

ね「嘘だろ、体震えてる。怖かったよな」

りょうの匂いと温かな体温に包まれてだんだんと震えが収まっていく。

ね「よし、よし…」

頭を撫でられ安心した。

ね「俺だってAが男に触られて黙ってるほどの男じゃないから。今日学校終わったあと覚悟しとけ」

………………………

次の日の朝。

貴「ねえりょうくん。私は怒っています」

ね「はい…」

貴「腰痛いんだけど、どうしてくれるの」

ね「ごめんなさい…でもAが無防備でさ……」

それからしばらくりょうは過保護になった