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私のせいで ページ4

私の誕生日は、クリスマスに近かった。



15年前、私が5歳のときだ。
両親は私への
誕生日プレゼントとクリスマスプレゼントを
一緒にした。



幼かった私は、それが嫌で嫌で
この上なく駄々をこねたのだ。





両親は次の日
私をおいて出かける、と言った。

私にいい子で留守番してて、と。


私は結構お留守番が好きだったので、
なんの違和感もなくそれを承諾した。



私はしばらくいい子に留守番していたが、
いつものわんぱくな、好奇心が出てしまった。


『…そーだ、Aも1人で行って、
ママたちをびっくりさせよう!』



ここで私は出かけてしまったのだ。


お気に入りのファッションに身を包み。

うきうきるんるんで、
後先のことをちっとも考えなかった。


…このとき私が出かけていなければ…



母たちは何処に行くか伝えていった。
車で5分弱のスーパーマーケット。


5歳の私には、これがものすごい冒険であった。


少し家よりの中間地点で、
私と両親はすれ違った。


父が運転、母が助手席にいるのがはっきり見えた。



バカな私は、
ここで思わず車の方へ駆け寄った。


『ママ!パパ…(((母「A!!?危ない!!!」


キキーーーーッッッ!!!



父は咄嗟にブレーキを踏んでハンドルを切った。

その衝撃で、
反対方向の車線に入ってしまった。


そこへ、ちょうどコンビニ強盗犯の逃走車が…



私は何がなんだか分からなかった。

ただ、
警察や救急車が到着して
騒ぎの中、

ぐしゃぐしゃに潰れた車の中の
買い物袋から出てきたのは、



私がずっと両親に欲しいとねだっていた
人形だった。



1人になった私は、
親戚のおばさんの家に引き取られたが、
当のおばさんはあまり私のことを良く思っていなかった。


自分の子どもは非常にかわいがるおばさん。

子も子で、いとこも揃って私に当たった。

酷いときには何もしていないのに
拳が飛んできた。


それでも、私に与えられた言葉は、

「泣くな、鬱陶しい。」

そのとき、

「貴女はずっと笑っていて。」

母の言葉を思い出した。


ここから、
泣いちゃいけない…、笑わなきゃ。

そう思うようになって、笑い続けた。



私はおばさんたちを説得して、
実家の県の高校や別県の大学を受けた。

ここならおばさんたちと離れて暮らすことができる。

手当てや父母の財産も使わせていただき、
バイトもしながら
なんとか生活した。

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まふん - 湖のシーンはやぶうち先生の漫画のパクリですか。気付かれないとでも思ったら大間違いですよ。 (2015年7月7日 2時) (レス) id: 22039c10b9 (このIDを非表示/違反報告)
青蝶(プロフ) - 麗弥さん<ごめんなさいコメント届いてたの今知りました!汗汗ありがとうございます!憧れの麗弥さんにそんなこと言って貰えるなんて…泣 楽しんでいただけているのなら幸せです。私も麗弥さんのこと応援しています! (2015年3月22日 17時) (レス) id: 1c2b150ce8 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜麗弥(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます!イギリス、めっちゃ格好いいです!!応援してます!! (2015年1月28日 21時) (レス) id: c44e0e362e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:青蝶 | 作成日時:2014年11月30日 1時

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