【○魂】続：銀髪家庭教師から教わったこと

53 感謝 ページ13

「おまえ、俺に感謝したらどう？」




‥ムカ、と来たのはその言い方があまりにも上からすぎたから。




「感謝、ですか」


「おう。何か俺にしてくれないの？」


「‥‥先生甘いの好きですよね」




確かそうだった。パフェとか、宇治銀時丼とかいうわけのわからないのだって好きだった気がする。




「そうだな」


「でしょう？じゃあパフェ奢ります！」





私がそう言えば、先生は喜んでくれると思っていた。



‥‥しかし。




「や、パフェじゃねェよ」


「は？」




思わず素っ頓狂な声が出る。

パフェじゃなければなんだ、宇治銀時丼か。




「甘いモンじゃなくていんだよ。や、ある意味甘ェか」


「ん？」




ちょっと何言ってるかわかんないです。真面目に。





「おまえ、こっち来い？」




と言う先生は自身の膝の上をポンポン叩いている。




す、座れということかぁぁあああ！！！






「わ‥かりました」




と座れば、「違ェ、逆向け」と言われた。


用は向かい合わせになってしまう。

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