イヤホンは知っている 【探偵チームｋｚ事件ノート】

頭に浮かぶ彼女　 ページ36

忍も詐欺師能力あるかも、なんて感心しながら湯船につかる。


それにしても、上杉君が言いかけた事が気になるなぁ。






私に最初、言おうとしたって事はたぶん、私に関係があるから。


あるいは、私も知っている人に関する事だから。





やっぱり、やめたのは…えっと、



自分が私にそれを言うことで、傷付く人がいるから…？







う〜、全然分かんないや。



頭に浮かんだのは、遥さんだった。





上杉君は、遥さんの秘密を知ってしまった。


…………いや、証拠がない。



これは、ただの私の妄想じゃん！






うん、上杉君本人に聞くのが一番だよね。


今度会ったら聞いてみよう。

　









　






ﾌ、とつけたテレビの音声が耳に入ってきた。


それは、記者の山川さんと、亮君の対談だった。






山「お父様はどのような方ですか？」

亮「厳しいですね、華道に関しては。普段は優しいですよ。」


山「では、お母様は？」

亮「基本、優しいですよ。でも、ドアを開けっぱなしにするとすごく怒ります！」



笑いながらいったけど、亮君の笑顔はコンビニ仮面だ。



なんで？テレビだから、作り笑いしてるの？




山「ご兄弟はいらっしゃいますか？」

亮「はい。僕が生まれる前に誘拐されたそうですが。」









放映して、大丈夫？

親に怒られるんじゃない。





でも、きっと、亮君はそれを覚悟して言ったんだ。


それって凄いことだと思う。







そんなにお姉さんを見つけたいんだね。





だけどまさか、実名を公表するとは思わなかった。









亮「美夜と花夜です。美夜は亡くなったらしいですが…」









花桜Lです。

13日〜16日の間は更新できません。


親戚の相手をしないといけないので。



親戚の子供の中で一番年上なんですよ…

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