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ポルナレフが合流する前の話。
拍手の音。誰からの？どこからの？ポルナレフは階段の上を、音を目線で辿るように顔を上げていった。そして、拍手をするそれに、険しい表情を向けた。
「見事だなあ、ポルナレフ。ヴァニラ・アイスを」
「Aちゃん、元気か？」
食い気味に聞くと、DIOは言葉を途切れさせた。ポルナレフは階段の下にいるので彼がどんな顔をしているかはわからない。それでも、ポルナレフはしてやったりな顔をした。口角が上がると白い歯が覗き込んだ。階段を数段登った、少しでも自分の幽波紋を近づけられるように。
「ジョースターさんたちは負けねえ。俺たちは負けねえ。お前を殺し、そしてAちゃんもお前から引き離してやるよ。ハッピーエンドだ」
「…ふん、100年前なら、そんな言葉で激昂しただろうがな。ポルナレフ、このDIOは世界を手にできる幽波紋を持っているのだ。だが…お前は有能だ、何せあのヴァニラ・アイスを殺したのだからなあ。もう一度このDIOの仲間にならないか、なあ、ポルナレフ、その階段を下りよ、そうすれば仲間にしてやろう」
「…正気か？」
ポルナレフは先の欠けた足を上げ、階段を登った。一段だけ、確かに踏み込んだ。重力に逆らって、体を上らせた。
「愛しいとか、愛しているとか、甚だ興味もなかったがな。あいつは渡せん」
しかし、ポルナレフの視界は階段一段分下がっていた。
「Aよ」
「はい、ジョセフ様」
「お前さん、わしらがDIOの部屋に入る時はちゃんと廊下で待っていなさい」
「え！？私がいればDIOなんかもう、こっちのもんですよ！？ウォッチ・ドッグだって、新しい技を使えるように、あれ、ウォッチ・ドッグ！？どこに行ったの！？出ておいで！！」
「DIOの能力がわからん今、お前さんをそばにつけておくのは危険じゃろ。大丈夫じゃ、すぐに陽の光に晒してくれる」
ジョセフは彼女を抱き抱えて、その太く逞しい腕を彼女の脇に回した。2年前に比べて随分少女らしい体になった。赤みのある頬は可愛らしい。
「DIOにはお別れも言えないんですか」
「そうじゃのう、お前さんは優しい子じゃから、DIOのような悪魔にも求められれば応えたくなるのじゃろう。だが、あいつもわしら一族を殺そうとしておる。わしらの先祖の体でな。…わしらを悪者にして、Aは帰っておいで」
「…」
「…A？」
彼女はぽかんと口を開けてジョセフを見つめていた名前を呼ばれて正気に戻ると「じ、ジョセフ様素敵です」と顔を赤くした。
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ソーサラー(プロフ) - まあちゃんさん» 大変長らくお待たせしました！地道に書いていきます！ (2020年10月16日 0時) (
レス) id: 3646a202a2 (このIDを非表示/違反報告)
まあちゃん(プロフ) - 更新再開嬉しいです！とても楽しみにしておりました…！お身体に気をつけてお過ごしください！ (2020年10月15日 23時) (レス) id: 0f8101d4ba (このIDを非表示/違反報告)
まあちゃん(プロフ) - 最近アニメ3部の再放送が始まってDIO気になっていたのでこの小説読んでる時はを見つけられて良かったです！関係性がすごく好きで、どうなるのか楽しみです！！ (2020年5月12日 2時) (レス) id: 0f8101d4ba (このIDを非表示/違反報告)
もっち(プロフ) - やっぱりDIOは死んじゃうのかな、、、どちらにせよ楽しみにしてます！ (2020年4月23日 19時) (レス) id: 634ca2a9ef (このIDを非表示/違反報告)
ソーサラー(プロフ) - もっちさん» 人混みは避けて手洗いを徹底しましょうね、夢主ちゃんはこれからコロナ対策張りに苦しい思いをするので楽しみにしててくださいね〜 (2020年4月11日 23時) (レス) id: 373aaa0dac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソーサラー | 作成日時：2020年3月16日 12時
