Share Love

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T side


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「…それに元々この家を気に入ってるから、此処から出ていく事は今んとこ考えられないのもあるんだ。これは俺の我儘ね。 たまと一緒に過ごしてきた沢山の思い出だって詰まってる。新しい場所での新たな思い出作りも良いけど、今日までの時間を明日以降も続けて重ねていけたらいいな、て」




告白して一緒に居させて貰った時から

思えばガヤの家に来てる事が圧倒的に多かった気もする

オススメの映画を見ようと誘ってくれた時

サプライズといって初めて手料理を振舞ってくれた時

あまりに嬉しくて…勢いでキスしてしまった時

自分の中に生まれた醜い感情に戸惑ってるのを慰めてくれた時

他に好きな人が出来たと勘違いして、離れたくなくて、無理矢理に欲をぶつけてしまった時

まさかの幸せを手に入れられた日の夜

改めて気持ちを伝えてくれた時も、想いが通じ合ってから初めて熱を分け合った時も

思い返すそのほとんどが此の恋人の家でだった

どれもが大切で、そんな思い出たちが詰まった家を離れるつもりはない

と言い切ってくれた

そこにもほら、こんなにも"愛情"を注がれているのだと実感させてくれる事実がある




「…覚悟してよ。 一緒に暮らす事まで選んでくれたら本当にもう絶対離れるのなんか有り得ないから」

「そんなの、最初からこの手を離す未来の事なんて考えた事もないよ。 言ったでしょ？"一緒に居たい気持ちは俺の方が強い自信ある"て」




きっと、これからだっていつかまた、間違ったり泣いてしまったり、時にはすれ違ったり

そんな事も起こるかもしれない

どんなにお互いへの想いが強く重なり合っていたって、誰も完璧なんかじゃないから

それでも例え何があったとしても

何度でも語り合って、触れ合って、その身体を抱きしめて

唇を合わせて

いつでも一番傍に感じられる存在であって欲しい

そしていつか同じ口癖を、全く同じタイミングで零して思わず笑い合ったり

それぐらい近い二人で居られたらいいな

ねぇ、大好きなんて言葉だけじゃ足りない程

この想いはどんどん溢れていく

本気で俺を愛してくれるあなただから

もっと、この先もずっとずっと…




「大好き」

「俺も、大好きだよ」








どうかいつまでも隣で笑っていて









fin.

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