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相談する間もなく5人は俺が適任だと口を揃えて言う
ぐっすりお昼寝をして機嫌もよくなったのか、隣にちょこんと大人しく座っている北山に目をやれば不思議そうに大きな瞳をぱちぱちさせて俺達を見上げている
「ねぇ、ミツは誰と一緒がいい?」
「…たいすけ」
「ほらぁー!!」
…即答かよ
「だから言ったでしょ!」と何故か得意げな二階堂には少し腹が立つが本人にこうもハッキリ言い切られてしまっては断りようもない
「…分かったよ」
子供は好きだが一緒に暮らした事はもちろん無い
持ってる知識なんてせいぜい、ほんと昔に弟の世話を多少手伝った程度だ
そんな自分で大丈夫かと感じてる不安を他所に、先程まではあんなに戸惑いしか無かったメンバー達もいつの間にやら状況をある程度飲み込み、今やちょっかいを出しては戯れて楽しそうに笑う程まで打ち解けていた
例え小さくなってもすぐに誰とでも仲良くなる彼の特性もまた変わってない様だ
「…というか。方や子供とは言っても藤北が一緒に暮らすなんて凄い世界線になったね」
「……っ!!」
「千ちゃん…!」
宮田に咎められハッとした千賀はあわあわと慌てて口を塞ぐ
…いや、もう今更遅いけどね?
あくまで今は子供だ子供だと考えてるうちに一瞬抜けていた忘れてはいけない事実
そう、彼は小さい子供になっていようがあの北山に変わりないのだ(原因は不明)
俺が到着する前、どうにか泣き止んだ中で多少のやり取りは出来たみたいだった
今の北山はメンバー全員を認識はしてるもののキ〇〇イの事は一切知らず、
芸能界でアイドルをやってる事も全く分かっていないとの事
漫画にありそうな、大人の記憶を残したまま体が小さくなった訳ではなく(某国民的アニメの様な)、知識や記憶も全てまるっと子供に戻ってしまった
といったところだろうか
まぁ、それなら何故メンバーを認識してるのかまた新たな謎が残るけどそもそも有り得ない摩訶不思議な事象が起きてる中ではそれは気に止める程でもない
ほんの些細な事だった
「とりあえず、出来る限りの事はやってみるけど。皆もフォロー頼むよ?」
起きてしまったこと
決まったことはもう、避けられない
謎も疑問も何一つ解決出来てもいないがまずはこの小さくなった相棒と無事に日々を過ごす
それが目の前にある一番の課題だ
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kurumi(プロフ) - なななさん» 楽しんで頂けて何よりです♡お気遣いまでありがとうございます。連載は出来る限り間を開けず更新したいのと、皆さんに読んで貰えているのが嬉しいので大丈夫です(笑)!二人の共同生活是非引き続き見届けて下さい( *´꒳`*) (2022年3月16日 21時) (レス) id: 65b4911c20 (このIDを非表示/違反報告)
ななな(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いています!毎日更新してくださってありがとうございます!大変じゃ無いですか?ご無理ならさないでくださいね(^^)可愛いみっくんに毎日癒されてます♪これからも楽しみです! (2022年3月16日 15時) (レス) @page44 id: d0578835d1 (このIDを非表示/違反報告)
kurumi(プロフ) - あこさん» ありがとうございます(✻´ν`✻)読み返したくなるお話を目標に書いているのでそう言って頂けて嬉しいです♡チビミツは私も書きながら自ら癒されてました(笑)まだ続く二人の共同生活、是非引き続き楽しんでください!( *´꒳`*) (2022年3月6日 3時) (レス) id: 65b4911c20 (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - kurumiさんのお話どれも素敵で何度も読ませていただいてます。新作のチビミツがかわいくて癒されてます!次の更新も楽しみにお待ちしております! (2022年3月5日 23時) (レス) id: c1fc4e5bf6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kurumi | 作成日時:2022年2月14日 1時