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「…皆さん大変お待たせしました…!! …あ!藤ヶ谷さん!!」
どうしたものかと戸惑いしか感じられなかった先程より幾分か空気も和らいだ様に思えた中、慌ただしい足音と勢いよく開け放たれた扉の音と共にマネージャーが楽屋に戻ってきた
急に響いた大きな音と声にビクッ、とした腕の中の小さな背中を「大丈夫」と宥める様に優しく撫でる
その後、マネージャーが事務所に話をしてもなかなか信じて貰えず(そりゃそうだろう)どうするかの結論が出るまで時間が掛かった経緯を聞き、やはり本当なのだと証明する為にも子供になった北山を夜に一度事務所まで連れていく事になった
仕事の方は
朝、北山は楽屋まで来てはいたもののスタッフともほぼ会っていなかったのが不幸中の幸い
昨日から続く体調不良で病院に行った為今日の収録は急遽6人で行う
そう纏まり何とか無事終えることが出来た
明日以降北山は入院し、暫く仕事を休み療養に専念する
と正式に発表する予定
…正直嘘を付き、沢山の人を騙す様であまり気は進まないが原因も分からず他に対処法も無い為、此処は致し方ない
幸いにして彼に個人の大きな仕事も偶然入ってないタイミングだった
全員での仕事をどうにかすれば暫くは凌げるものの、それもあまり長くは引き延ばせない
入院が長引けばそれだけ大病なのではと在らぬ噂も立ってしまうだろう
せいぜい一週間から十日、どんなに長くても二週間が限度
事務所からは先程そうハッキリと告げられた
万が一戻らなければその先は…
もしもの未来の話なんて今はしたくもないが、そうならない為にもどんな些細な事でも良い
見つけていくしかない
そして此処で浮上した問題がもう一つ
「ミツが生活してた家があるとはいっても、俺達が好きに使う訳にもいかないし」
「勝手も分からないし」
「そうそう」
「なら、メンバーの誰かが面倒見るのが一番じゃない?」
「お互いに様子や情報も共有しやすいしね」
「下手に施設とかにも預けられないでしょ?」
「今ミツにとって味方になって守れるのは俺達しか居ないんだよ」
「………だからって何で俺なんだよ」
「そりゃミツがガヤに懐いてるからに決まってるじゃん!」
完全に5対1(+α)の構図
仕事面の話はどうにか纏まったものの、
次に小さくなった北山を果たして誰が面倒を見るか
というそれはそれは大きな問題にぶつかっていた
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kurumi(プロフ) - なななさん» 楽しんで頂けて何よりです♡お気遣いまでありがとうございます。連載は出来る限り間を開けず更新したいのと、皆さんに読んで貰えているのが嬉しいので大丈夫です(笑)!二人の共同生活是非引き続き見届けて下さい( *´꒳`*) (2022年3月16日 21時) (レス) id: 65b4911c20 (このIDを非表示/違反報告)
ななな(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いています!毎日更新してくださってありがとうございます!大変じゃ無いですか?ご無理ならさないでくださいね(^^)可愛いみっくんに毎日癒されてます♪これからも楽しみです! (2022年3月16日 15時) (レス) @page44 id: d0578835d1 (このIDを非表示/違反報告)
kurumi(プロフ) - あこさん» ありがとうございます(✻´ν`✻)読み返したくなるお話を目標に書いているのでそう言って頂けて嬉しいです♡チビミツは私も書きながら自ら癒されてました(笑)まだ続く二人の共同生活、是非引き続き楽しんでください!( *´꒳`*) (2022年3月6日 3時) (レス) id: 65b4911c20 (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - kurumiさんのお話どれも素敵で何度も読ませていただいてます。新作のチビミツがかわいくて癒されてます!次の更新も楽しみにお待ちしております! (2022年3月5日 23時) (レス) id: c1fc4e5bf6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kurumi | 作成日時:2022年2月14日 1時